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ウリハッキョはすばらしい

北海道初中高サッカー部監督 藤代隆介さん

 「人生を賭けてみたい」と北海道朝鮮初中高級学校に飛び込んで今年で12年目になる。地域の同胞たちの厚い信頼を得て、サッカー部の監督と体育の授業を受け持つ。もちろん全て流暢なウリマルでこなす。

 南のドキュメンタリー映画「ウリハッキョ」で紹介されてからは、南からの来校者が真っ先に探すのが藤代さん。「有名人!」とからかわれて目尻を下げる。

 今、藤代さんは、「ウリハッキョのすばらしさをもっと広く日本の人々に知らせたい」という思いにかられて、精力的に講演活動を行っている。

 「ウリハッキョ、在日朝鮮人の歴史や現況、訪朝のときの思い出、日本のメディアの朝鮮報道の問題点、そして何より、学校を取り巻く厳しい環境のなかでも、屈せず、明るく楽天的に生きるウリハッキョの生徒たちや父母のすばらしい人間性」に力点を置き、話を進める。その情熱的な話しぶりと説得力あふれる講演内容が人気を呼び、今では北海道中でひっぱりだこ。先日も日本の高校生1千余人の前で演壇に立ち、こう呼びかけた。

 「日本のみなさん。在日朝鮮人と共に、住みよい社会、住みよい街づくりをめざし、手を取り合ってやって行きましょう。在日の人々が当たり前の権利を行使できる社会、それが、日本のみなさんにとっても絶対にプラスになるはず。そんな住み良い社会をぜひ、作りあげていきましょう」

 ウリハッキョに着任して以来、藤代さんが一日も欠かさずにやっている日課が、校門と玄関前の掃除だ。生徒指導にも厳しいことで定評があるが、生徒たちには慕われている。「ウリハッキョを守るため、全力を傾けている先生の生き方を心から尊敬しています」とある生徒は語った。(有)

[朝鮮新報 2009.1.5]