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朝米外交当局者が接触 李根局長 学術会議出席へ訪米

 朝鮮外務省の李根局長が10月24日(現地時間)訪米し、ニューヨークで米国務省のソン・キム核問題担当特使と会見した。オバマ政権発足後、朝米外交担当者による初の接触となる。

 李局長をはじめとする朝鮮代表団は26、27日の両日にカリフォルニア州サンディエゴで開催された「東北アジア協力対話」(NEACD)に参加するために訪米した。

 NEACDは、カリフォルニア大学サンディエゴ校の世界紛争・協力研究センター(IGCC)が主催するもので北・南朝鮮、米国、中国、ロシア、日本の外務官僚や民間の学者らが招かれた。

訪米した朝鮮外務省の李根局長 [写真=聯合ニュース]

 23日、JFK空港に到着した李局長一行は、サンディエゴ行きに先立ち、ニューヨークの国連米国代表部を訪れソン・キム特使と約1時間会見した。この日の会見では、朝米会談の開催など相互の関心事となる内容について議論したと伝えられている。

 李局長一行はNEACD参加後、ニューヨークに戻り、30日に同市で開かれた全米外交政策会議(NCAFP)とコリア・ソサエティー共催の朝鮮半島専門家による討論会に出席。これらの会合には、ソン・キム特使や国防省のデレク・ミッチェル東アジア太平洋担当首席副次官補らも参加した。

 米国務省のケリー報道官は26日、「ソン・キム特使と李局長が現地(サンディエゴ)で追加接触する計画は現在はないが、その可能性は排除しない」と述べ、30日の討論会で接触する可能性についても排除しなかった。

 今年8月、金正日総書記が訪朝したクリントン元米大統領と会見して以降、朝米は積極的な対話姿勢を見せている。

 クリントン元米大統領は朝鮮側に両国間の関係改善の方途と関連した見解を含んだバラク・オバマ大統領の口頭メッセージを伝えており、両国間の懸案問題を対話の方法で解決することで見解の一致をみた。

 また、総書記は訪朝した温家宝・中国首相との会談(10月5日)で、朝米2国間会談を通じて両国間の敵対関係を必ず平和的な関係に転換するべきであると述べた。

 さらには、朝米会談の状況を見たうえで多国間会談を行う用意を表明し、多国間会談には6者会談も含まれると明らかにした。

 一方、現在、米国のボズワース朝鮮政策担当特別代表の訪朝計画が浮上しており、朝米会談は遠からず開催される見通しだ。

[朝鮮新報 2009.10.30]