平壌で第5回秋季国際商品展 幅広い経済交流を模索 |
120の外国企業が参加
【平壌発=金志永記者】第5回平壌秋季国際商品展覧会が21〜24日、3大革命展示館で開催された。 平壌では朝鮮の対外貿易の発展と現代的な科学技術に基づく経済発展を促す目的の下、毎年、国際商品展覧会が催されている。 同展覧会は元来、春季だけの開催だったが、朝鮮と各国の企業や経済団体の要望によって、秋季にも行われるようになった。 今年4月、人工衛星「光明星2号」の発射を問題視した国連安保理の「議長声明」採択後、一部の国は朝鮮に制裁を課し朝鮮の経済状況について否定的なイメージを流布した。しかし、今展覧会場は例年同様、国内外の参加者でにぎわった。 21日に行われた開幕行事には、呉秀容副総理、李竜男貿易相、各国の貿易代表団団長が参加した。 貿易省のオ・リョンチョル次官は開幕行事で行った演説で、同展覧会は「共同の経済発展と繁栄を遂げようとする各国と地域の経済団体と貿易会社の共通の志向と要求を反映するもので、各国との友好と協力を強化し、貿易取引を発展させるうえで重要な契機となっている」と指摘した。 展覧会には、朝鮮、中国、オランダ、ドイツ、スウェーデン、英国、オーストラリア、オーストリア、イタリア、インドネシア、ベトナム、フランス、フィンランド、ポーランド、中国・台北などの国と地域から120あまりの企業が参加。金属、電力、機械、化学、軽工業、農業分野から電子製品、輪転機材、食品など1670余種、6万1790余点の商品が出品された。 朝鮮はこれまでと同様、平等と互恵の原則にしたがって、朝鮮に友好的なあらゆる国との貿易取引を幅広く発展させる立場を表明している。 展覧会に参加した朝鮮側の関係者は他国の貿易関係者らに対して、4月20日〜9月16日に行われた「150日戦闘」での成果を説明した。 展覧会を主催した朝鮮国際展覧社のキム・ムンジョン社長は、「今日の世界経済は、古い国際経済秩序から脱却し経済の多角化と地域経済の一体化をさらに推し進めている」との見解を示した。 実際に各国の経済団体や貿易会社は、朝鮮との友好関係促進という原則の下、朝鮮と多岐にわたる経済・技術交流と貿易取引を見込んでいる。 展覧会には、中国から54企業が参加した。会場には今月16〜18日、中国の胡錦濤国家主席の特使として朝鮮を訪問した戴秉国国務委員一行とともに金正日総書記と会見した劉暁明駐朝中国大使も姿を見せた。 中国企業が出品した商品の目録には、他国企業との合弁商品や米フォード社の乗用車などもあった。 展覧会開催期間、朝鮮と各国の企業は今後の積極的な貿易取引に向けた幅広い接触を行った。 [朝鮮新報 2009.9.25] |