米下院外交委小委員長 「慰安婦決議案、国連上程を」 |
米下院外交委員会アジア太平洋・環境小委員会のエニ・ファレオマバエガ委員長が2日、ソウルで会見し、日本軍「慰安婦」強制動員に対する謝罪を日本に求める決議案を国連に上程すべきだと主張した。 ファレオマバエガ委員長はDMZ(非武装地帯)平和フォーラム国際シンポジウムに出席するため南朝鮮を訪問した。 南朝鮮メディアの報道によると、同氏は朝鮮女性をはじめ20万人以上のアジア女性が被害をこうむった「慰安婦」強制動員は当時の日本当局によって組織的に行われたという点で問題が大きいと指摘。戦時に女性に対する人権蹂躙を防止するためにも国際的な枠組みが必要だとし、「全世界の議会でこの問題を国連に上程すべき」だと述べた。 同氏は2007年、米下院での「慰安婦」決議案採択に中心的役割を果たした。 会見では、決議案の下院通過が目前の時期に当時の麻生太郎外相が自身の元を訪れ、「決議案の上程を進めれば日米関係は深刻に悪化する可能性がある」と、決議案阻止のための圧力的な発言をした事実も明らかにした。 一方、朝鮮半島問題については、「最も重要なのは南と北自らが解決策を提示し、実践することだ」との考えを示した。また、私見と断ったうえで、「非核化と南北関係を別個に扱ってこそ正しい解決策が生まれる」と強調した。6者会談に関しても、日本が拉致問題など朝鮮半島問題と直接関係のないイシューを主張したことで、交渉がより複雑になったと評した。 同氏は、「米国、ロシアなどは核保有国なのに、朝鮮だけが核を保有できないとするのは2重基準だと思う」とも述べた。 [朝鮮新報 2009.9.10] |