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朝鮮アジア−太平洋平和委員会 南朝鮮当局を非難 金剛山観光中断の責任転嫁

 朝鮮アジア−太平洋平和委員会(ア太)は金剛山観光事業が中断されてから1年5カ月になるのと関連して25日、スポークスマン談話を発表した。

 談話は、南朝鮮当局が観光事業の中断の責任を北側に転嫁し、同事業の再開問題を北南対決に悪用しようとしていると非難した。

 同スポークスマン談話は、さる8月の現代グループ会長の平壌訪問を機に結ばれたア太と現代との合意に言及しながら、北側は金剛山観光の再開のためにあらゆる努力をしたが、南朝鮮当局は北側の善意と雅量に不遜な姿勢で応じていると指摘した。

 統一部をはじめとする南朝鮮当局は昨年の「南朝鮮観光客射殺事件」の真相究明と再発防止、身辺安全の保障を観光事業再開の「3大条件」として打ち出す一方で、民間企業である現代との合意は認められないとする立場をとっている。

 また、観光客射殺事件に対する謝罪をうんぬんし、「3大条件」がクリアされたとしても、現金支払い方式の観光事業は行わず、支払われる観光料の透明性が保障される条件の下でのみ、金剛山観光と開城観光を再開できると公言している。

 スポークスマン談話は、南側のこのような態度は「北側の誠意と努力に対する冒とく、愚ろう」であると指摘した。

 同談話は、金剛山観光事業はア太が現代グループとともに始めて今日まで続いている事業であることを強調し、南側当局が今に至って「民間企業との間に結ばれた合意であるため、観光事業の再開を認めることはできない」というのはまったくの言いがかりであると非難した。

 にもかかわらず、統一部が自身の目的追求に有利だと判断した離散家族の再会事業のみを推進したのは、南側当局の真意がどこにあるのかを明白に示していると指摘した。

 同談話は、「南朝鮮当局は金剛山観光と開城観光を民族のための事業として推進するのではなく、対決をあおる目的に悪用し、事業の再開を阻もうとしている」と断じた。

 さらには、「南側の本心は、金剛山観光は行わないというものである」とし、南側当局には「米国の対朝鮮制裁に積極的に加担し、同族対決の道に進もうとする考えしかない」と述べた。

 また同談話は統一部の玄仁沢長官を「反統一分子」と呼び、彼が統一部に居続けるかぎり金剛山観光は再開されず、北南関係も改善されないと主張した。

[朝鮮新報 2009.11.27]