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平壌に10万世帯の住宅建設、2012年に完成予定

平壌の万寿台通りに新たに建設された住宅(撮影=盧琴順記者)

 【平壌発=金志永記者】2012年、朝鮮の首都平壌に巨大な住宅群が誕生する。

 現在、平壌では10万世帯分にあたる住宅の建設が急ピッチで進められている。

 8月に金日成広場で建設労働者らの決起集会が行われ、9月からは先行工程の下部構造網建設が始まった。

 金正日総書記の発起による平壌市10万世帯住宅建設は、強盛大国の大門を開くための「2012年構想」の柱となる事業のひとつだ。

 07年の課題提示からこれまで、関連部門では資金と資材の見積もりなど建設に着手するための準備を行ってきた。

 10万世帯住宅建設は、朝鮮でこれまでになかった大規模事業だ。

 80、90年代に高層アパートが立ち並ぶ光復通り団地と統一通り団地を建設したが、その規模はそれぞれ5万世帯で、建設期間に4〜5年をあてた。今回の規模はその2倍。さらに12年までの約3年間で建設しなければならない。

 住宅群は3つの地域に建てられる。平壌南方の力浦区域から北方の竜城区域に至る鉄道沿線に2万世帯、首都中心部に1万5千世帯だ。そして、万景台区域大平地区には最大となる6万5千世帯が建設され、ひとつの新しい団地が誕生する。

 10万世帯住宅建設によって、平壌市民の住宅問題は完全に解決するという。朝鮮は制度上、国が人民に住宅を保障する。

 今回建設する住宅は一戸平均100u。住宅構造は世界的なすう勢が取り入れられるという。

 国では10万世帯住宅建設に必要な対策を講じるための常設機構を設けた。

 建設を担当する中央連合指揮部のキム・グクナム参謀長(49)によると、全国の多くの工場と企業所が建設資材の生産を担っており、20万人以上が建設に動員される予定だ。

 また、10万世帯住宅建設と並行して熙川市(慈江道)に大規模水力発電所が建設される。平壌の電力需要を満たすためだ。

 本来、10年かかるといわれる発電所の建設も、住宅の完成予定である12年までに完工させる計画だ。

平壌市10万世帯住宅建設 「2012年構想」の優先課題

[朝鮮新報 2009.11.4]