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〈離散家族・親せき再会 金剛山現地レポート〉 「統一に貢献したい」

半世紀ぶりに会った弟

ソウルで暮らす弟(右)とその妻と肩を組むホ・キョンジェさん

 江原道(北側)通川郡に住むホ・キョンジェさん(76)は、ソウルに残してきた弟のホ・トンジェさん(67)と会った。再会の喜びの席には弟の妻も同席した。彼らは並んで座り話し続けた。

 兄弟が離れ離れになった日は1950年7月4日。当時学生だったキョンジェさんは、朝鮮人民軍がソウルを解放した後、義勇軍に入隊し洛東江戦闘に参加した。

 キョンジェさんは家を発つ日の光景をはっきりと記憶している。

 実家には自分が使っていた勉強道具や本がたくさんあった。母親に、家に戻ったあと勉強を再開できるよう大切に保管してほしいと頼んだという。

 しかしキョンジェさんが再び家に戻ることはなかった。

 ホさん兄弟には妹と弟が一人ずついるが、南側にいる妹は身体が不自由で、末弟は米国にいるため同席できなかった。

 停戦後、キョンジェさんはそのまま軍に残り40年間、作家として活動した。

 高齢になって除隊したが現在も「老兵作家」として活動しているキョンジェさんは、弟との再会を果たし、統一のために貢献したいという決意を固めたという。

 今回会えなかった兄弟や甥をはじめとする南側家族に安否を伝えることと、家族みなが祖国統一運動に積極的に貢献することをトンジェさんに託した。

[朝鮮新報 2009.10.7]