金正日総書記 中国首相と会見 「朝鮮半島非核化は主席の遺訓」 |
朝鮮労働党中央委員会と朝鮮民主主義人民共和国政府の招きにより、中国共産党中央委員会政治局常務委員会委員である中華人民共和国の温家宝首相が4〜6日、朝鮮を公式親善訪問した。金正日総書記は5日、温首相の宿舎を訪問し会見を行った。
朝鮮中央通信によると、会見の席上、温首相は総書記に胡錦濤国家主席のあいさつを伝えた。
総書記は、中国建国60周年を祝い、胡主席へのあいさつを伝えた後、温首相と朝中親善をさらに強化することについてと、相互の関心事である一連の問題について真しに話し合った。 総書記は、朝鮮半島の非核化問題に関して、朝鮮半島非核化は金日成主席の遺訓であると強調した。 そして、朝米2国間会談を通じて両国間の敵対関係を必ず平和的な関係に転換するべきであると述べた。 また、朝米会談の状況を見たうえで多国間会談を行う用意を表明し、多国間会談には6者会談も含まれると述べた。 そのうえで、「朝鮮半島非核化の目標を実現しようとするわれわれの努力に変化はない」と指摘した。 会見は親善的な雰囲気の中で行われた。 会見には、中国側から楊潔箎外相、王家瑞・中国共産党対外連絡部長、張平・国家発展改革委員会主任、陳徳銘商務相、蔡武文化相、謝伏瞻・国務院研究室主任、丘小雄・国務院副秘書長兼首相室主任、武大偉外務次官、劉振起・中国人民解放軍総政治部副主任、劉暁明・駐朝中国大使とそのほかの随行員が参加した。 朝鮮側からは、姜錫柱第1外務次官、金養建・朝鮮労働党中央委員会部長、金英日外務次官が参加した。 温首相はこの日、総書記に贈り物をした。 総書記は同日夕、温首相のために百花園迎賓館で晩さん会を催した。 晩さん会では総書記と温首相がそれぞれ祝杯の辞を述べた。 温首相は4日午前、特別機で平壌空港に到着した。総書記は直接空港に出向いて、温首相を温かく迎えた。またこの日、温首相一行とともに平壌大劇場で歌劇「紅楼夢」の公演を鑑賞した。 一方、金英逸総理と温首相の会談が4日、万寿台議事堂で行われた。 朝鮮中央通信によると、会談で双方は、朝中両国間の友好関係を引き続き発展させていくことについて深みのある意見交換をした。 また、共同の関心事となる重大な国際および地域問題について虚心坦懐に意見を交換した。 朝鮮側は、朝鮮半島の核問題発生の責任は米国にあり、朝鮮半島の非核化は全朝鮮半島とその周辺、ひいては世界の非核化と直結していると強調し、金日成主席の遺訓である朝鮮半島の非核化を2国間および多国間対話を通じて実現する用意を表明した。 中国側は、中朝外交関係設定から60年間、両国の友好・協力関係が各分野で絶え間なく強化、発展してきたとし、朝鮮側が台湾問題、チベット問題など中国の重要な利益に関連する諸問題で支持したことに謝意を表した。 温首相は滞在期間中、このほかにも、最高人民会議常任委員会の金永南委員長と会見、中国人民支援軍烈士墓地を参拝、万寿台芸術団と中国芸術団の合同公演を鑑賞(以上5日)した。 一方、朝鮮政府と中国政府との間の協定および合意文書が4日、万寿台議事堂で調印された。 調印された協定および合意文書は、経済、教育、ソフトウェア産業など多方面におよぶ。 [朝鮮新報 2009.10.7] |