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民主朝鮮 衆議院総選挙を論評 「自民党政治への幻滅」

 民主朝鮮8日付は、8月30日に行われた第45回衆議院選挙の結果について、有権者らが「民主党の政策を支持したからであるとするよりも、自民党の時代錯誤的で反人民的な独裁政策に幻滅を感じたからである」と指摘した。

 同紙は、自民党は数十年間権力を掌握し、国民の利益など眼中になく米国追従政策を実施して軍国主義海外膨張政策を執ように追求してきたとしながら、政治、経済の分野での親米事大主義政策は日本を世界的な金融危機と経済不況の渦の中に巻き込み、過去の清算に対する自民党政権の非道徳的な立場、「靖国神社」参拝のような軍国主義復活政策などは、日本の外交的孤立を招き、日本の前途をさらに困難にする結果をもたらしたと指摘した。

 そのうえで、「自民党政治に対する国民の幻滅感が極度に高まり、それが今回の選挙にそのまま反映され、自民党は結局野党として存在しなければならない境遇に立たされた」と分析した。

 同紙は、民主党が今回、選挙で勝利できたのも国民のこうした心理を見抜き、党の選挙戦略へ能動的に反映させたからであるとする見解が優勢であると指摘した。また、今回の政権交代現象が単純な変化ではなく、政治的「地殻変動」であるとする見解を紹介しながら、民主党政権の新しい政策路線に対する日本国民の世論の期待は高いと指摘した。

 同紙は、日本の政治の行方を左右するのは個別の政治家や政党ではないと主張し、「国民の意思と利益を侵害する政治、時代の流れについて行けない反動的な政治は例外なく歴史の厳しい審判を免れないことが今回の衆議院選挙の結果を通じてあらためて確認された」と強調した。

[朝鮮新報 2009.9.11]