学生少年宮殿で障がい児教育 |
夏休みを利用して歌や楽器など
8月3日から、万景台学生少年宮殿で障がいのある生徒たちのための芸術教育が行われた。 万景台学生少年宮殿で障がい者のある生徒たちを対象に専門教育が実施されるのは初めて。最初の受講生は、大同盲学校の音楽サークルメンバー5人だ。 現在、朝鮮障がい者保護連盟中央委員会では、障がい者音楽舞踊サークルの結成と運営に注力している。 万景台学生少年宮殿での専門教育はその計画の一環だ。今回、目の不自由な生徒に対する歌唱と楽器の専門教育を試験的に行い、その経験をより幅広い障がい者向けの音楽舞踊教育の実践に反映していこうとしている。 現在、学生たちは自分の希望と素質などを考慮しながら、学生少年宮殿の声楽サークル、アコーディオンのサークル、打楽器サークル、その他のサークルで学んでいる。指導教員がそれぞれの生徒たちを担当し、必要なカリキュラムを作成したうえで、その教育を実施している。
芸術教育では、音楽基礎理論教育と実技教育が本格的に行われた。
アコーディオンの指導教員であるキム・ナムヒ氏(32)は「最初は心配もあったが、一週間いっしょにやってみると、うまく教えれば目の不自由な生徒であっても、アコーディオン奏者になれるという確信を持った。生徒の実力が教員の実力といわれるだけに、目の不自由な生徒への教育方法をさらに研究していきたい」と話した。 大同盲学校のキム・ジンホ音楽教員(45)は「生徒たちが宮殿に来て芸術教育を受ける姿を見て、感激している」と話し、この事業を成就させた朝鮮障がい者保護連盟の関係者と学生少年宮殿の教員たちに謝意を表した。 声楽サークルで学ぶチョン・ジンチョルさん(13)は「学校の先生と両親から宮殿に関する話をよく聞いた。目の見えない私が、ここで歌の勉強をできるとは夢にも思わなかった。先生と両親の期待に応えて、立派な声楽家になりたい」と決意した。 万景台学生少年宮殿での教育は、生徒たちの夏休みを利用し、約20日間行われた。【平壌支局】 [朝鮮新報 2009.9.4] |