金萬有病院で心臓病治療器具を国産化 |
金萬有病院の医師たちが、僧帽弁狭窄症の治療に使う器具を自力で製作した。 僧帽弁狭窄症は、虚血性心臓病の一つで、リウマチ疾病が長く経過し、心臓弁膜すなわち、僧帽弁の狹窄によって血流の流れが悪くなったり、動脈循環障害を起こす病気である。この病気にかかると、循環障害が起き、動悸、運動障害、心不全などの症状が現れる。 現在、僧帽弁狭窄症の治療は、患者たちに苦痛を与えない非手術的方法である血管造影学的なカテーテル治療が世界的なすう勢になっている。 しかし、治療の基本となる血管を通じて入れる拡張器具(Inoue Ballon)には高度の技術が要求され、一部の発展諸国だけで生産されている。今まで同病院でも、僧帽弁狭窄症治療に使われる拡張器具は輸入に依存してきた。 最近、同病院の医師たちは国内の科学者、技術者たちと協力し、自国の技術と原資材で僧帽弁狭窄症治療用の拡張器具を作り、臨床実験に導入した。 医師らは、拡張器具のバルーン規格別の号数設定において核心となるゴムと繊維材料をすべて国産化し、その有機的な関係をはたす技術的な問題も円満に解決した。 キム・オクキョン血管造影治療科課長(49)によると、国産化された拡張器具は外国産の器具に比べ原価が20分の1で済み、その治療効率は外国産よりも高いことが実践で証明されたという。これまで、数十人の僧帽弁狭窄症患者たちが治療を受けたが、すべて成功したという。 保健関係者はこの成果に基づき、今後同病院に血管造影治療用器具の生産工程を新たに設置する計画を立てている。【平壌支局】 [朝鮮新報 2009.8.12] |