top_rogo.gif (16396 bytes)

米軍司令官の好戦発言を非難 祖平統スポークスマン

 祖国平和統一委員会は3日、スポークスマン談話を発表し、南朝鮮駐留米軍司令官が南朝鮮に戦時作戦統制権が返還されても「韓米相互防衛条約は有効であり、米国の核の傘は確固として維持されるだろう」と発言したことを非難した。談話の要旨は次のとおり。

■    ■

 米軍司令官は、南朝鮮合同参謀本部と「事態に対処する作戦計画を準備中」であり「すでにこの計画に関する演習が実施され、偶発的な事態にも即時適用可能だ」と指摘し、「韓米は『作戦計画5027』と『作戦計画5029』を通じて即応戦闘態勢を維持する」と明らかにした。

 南朝鮮軍関係者も、「さらに発展させた計画を青瓦台(大統領府)に報告する予定」であり、「現在は対応方案を具体化した計画を完成させた段階にある」と述べた。

 南朝鮮駐留米軍司令官がわれわれに対する好戦的な発言を行ったことは、われわれに対する敵対行為、軍事的恐喝であり、南朝鮮を同族対決と北侵戦争へと駆り出そうとする本心をあらわにしたものである。

 現在、米国と李明博政権はわれわれの平和的な人工衛星打ち上げを「挑発」「脅威」「国連決議違反」などと問題視し、反朝鮮対決と北侵戦争騒動に狂奔している。

 南朝鮮の好戦勢力は米国の挑発的発言と時を同じくして、大規模な航空戦域総合演習を繰り広げるなど、われわれとの航空戦を仮想した戦争騒動を起こした。

 問題は、米国と李明博政権のこのような騒動が、単純な脅しや恐喝、圧力、制裁に限られたものではなく、われわれを軍事的に圧殺しようとする危険な核戦争挑発企図を胚胎しているということにある。

 南朝鮮駐留米軍司令官の今回の発言は、米国と南朝鮮の好戦勢力が核でわれわれを先制攻撃しようとする意図を公式に宣言したことになる。とくに、「戦争計画に関する演習がすでに実施され、計画の即時適用が可能」だと公言したことで、「作戦計画5029」がすでに完成されたことがあらわになった。

 現在の事態は、米国の対朝鮮敵視政策に一切の変化がなく、李明博政権が外国勢力と結託し民族の頭上に核戦争の惨禍をもたらそうとする戦争狂であることをはっきりと示している。

 米国が追求する力の論理は破滅の論理であり、それに追従する南朝鮮の同族対決と北侵戦争策動は悲惨な終末への道である。これは過去60余年間の朝米対決の歴史、北南関係の歴史が示す哲理である。

 米国と南朝鮮の不純な戦争挑発企図がよりいっそうあらわになったことで、われわれはすでに宣言したとおり、自衛的核抑止力をさらに強化する道に進むだろう。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2009.5.9]