〈今月の金正日総書記−1月−〉 年始から精力的に活動 |
金正日総書記の活動が年始から連日のように伝えられている。軍部隊視察など軍事関連は6回、経済分野では6カ所への視察が伝えられた。一方、中国共産党の王家瑞対外連絡部長と会見した。 「ものすごい速さで前進」
指導した経済単位は電力、機械など基盤をなす部門で、元山青年発電所(江原道)、大安重機械連合企業所、金星トラクター工場(平安南道)、礼成江青年1号発電所(黄海北道)など有数の単位だ。また、平壌製糸工場、平壌ガム工場など人民生活に直結する軽工業部門も訪れた。 大安重機械連合企業所を訪れた総書記は、強盛大国建設の目標を掲げた全国の発電所、工場が「より多くの設備を求めている」と述べ、それらを生産する同企業所が「(自らの)課題を2倍、3倍に超過遂行すること」を強調した。 金星トラクター工場では農業の総合的機械化を実現するうえで同工場が重要な役割を担うと指摘し、課題を提示した。さらに、全国の農場が高度に集約化され二毛作を行っている現実に言及し、各種農業機械を定期的に生産し供給する必要性について強調した。 総書記は「われわれの勝利は確定的」だとの見解を示し、その根拠として人民の精神力と自立的な工業基盤の存在を挙げた。 一方、平壌製糸工場では人民の衣食住に関する要求を実現する「金日成主席の生涯の願いを一日も早くかなえよう」と述べた。 また、平壌ガム工場では、無人操縦化された設備で生産される製品を見て、「わが人民に上質のガムを十分に供給できるようになった」と述べた。15日発朝鮮中央通信はこのときの総書記の様子について「喜びしきり」だったと伝えた。 総書記は、この間の一連の現地指導の所感として「現在、どの工場に行ってみても革命的大高揚の熱風が吹き、この力強いたたかいの炎のなかで祖国はものすごい速さで前進している」(15日発朝鮮中央通信)と述べた。さらに、「強盛大国の大門を目前にしている」(6日発)、「全国は現在、新たな飛躍の熱風でふつふつと沸きかえっている」(13日発)、「偉大な転換が胎動している」(15日発)、「最後の突撃戦」(31日発)とも言及した。 中国共産党幹部と会見 総書記は23日、訪朝中の王家瑞対外連絡部長を団長とする中国共産党中央委員会対外連絡部代表団と会見した。 総書記が中国を含めた外国の要人と会見するのは、昨年6月の習近平中国副主席以来のこと。ちなみに王部長とは04年1月、05年2月、08年1月にも会見している。 朝鮮と中国は、国交樹立60周年にあたる今年を「朝中友好の年」と定めている。 新華社通信によると、総書記は王部長との会見で、朝中関係は「過去も現在も未来も非常に重要」だとしながら、朝中友好を発展させていくことに言及した。 会見席上、胡主席の親書が伝達された。親書は、中朝国交樹立60周年を迎え両国の関係をさらに発展させていくことに触れ、総書記の中国訪問を歓迎する意向も伝えられた。 また、胡正躍次官補を団長とする中国外務省代表団も9〜12日に訪朝しており友好年の記念行事などに関する協議を行ったことが伝えられている。 スポーツ発展を強調 旧正月(今年は1月26日)に際して行われた朝鮮人民軍の「4.25」チーム対総合チームのバレーボールの試合を観戦(28日発朝鮮中央通信)した。 総書記は、昨年秋にも朝鮮人民軍「万景峰」チーム対「つばめ」チームのサッカーの試合(11月1日発朝鮮中央通信)や大学生のサッカーの試合を観戦(10月4日発朝鮮中央通信)している。 今回総書記は、スポーツの発展が「革命闘争と建設事業を成功裏に推進」させ、「国の威力を強化」し「世界各国との友好関係を強化」させると語った。 国内のメディアは総書記が、「朝鮮式のスポーツ技術と戦術体系、朝鮮式のトレーニング方法を完成し、スポーツ技術のレベルをさらなる段階へ引き上げるべきである」と述べ、そのための「綱領的な課題」を示したと伝えた。(呉陽希記者) [朝鮮新報 2009.2.12] |