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〈新春経済インタビューB〉 化学工業省 韓承俊次官 人民生活向上に寄与

主要工場で技術問題を解決

 化学工業部門は2008年、人民生活の向上に実質的に資するための強固な土台を築いた。化学工業省の韓承俊次官は、その効果が今年、具体的に現れるようになると話す。

−人民生活向上のための事業をどのように設計し推進しているのか

 人民生活と直結する化学工業工場とその関連部門の生産をさらに活性化することに力を注いでいる。

 昨年、金正日総書記が2.8ビナロン連合企業所を現地で指導した。それを契機に各地のビナロン工場が生産工程を改善し、一連の科学技術的な問題を解決する作業を行った。

 国内有数の化学工業基地である2.8ビナロン連合企業所、南興青年化学連合企業所、興南肥料連合企業所では、国内の原料に基づく生産工程を確立する課題を解決した。その結果、被服部門で求められる原材料の問題を解決する展望が見えてきた。

 化学繊維研究所と新義州化学繊維工場は、新しい天然繊維として注目されているリヨセルの生産工程を完成させた。これは、衣服問題を解決するうえで突破口となる成果である。

−生産水準は

南興青年化学連合企業所に建設中の石炭ガス化プラントの一部

 塩化ビニール、人民生活に多く使われる合成樹脂製品と苛性ソーダをはじめとする基礎化学製品の生産を正常化している。

 石鹸、食酢、ゴム製品、塩化ビニール製品にかぎって言えば、国内の需要に充分応えられる生産水準を保っている。

 また、工場と農村で切実に求められている各種の化学肥料と農薬、試薬の問題解決においても進展があった。

 各化学工場で現在進められている技術革新が完了し、新たな生産工程が確立されれば、化学肥料と苛性ソーダを自給自足できるようになり、将来は輸出も可能になる。

−今年の目標は

 金日成主席生誕100周年を迎える2012年までに、衣服生産と農業に必要な化学肥料の生産を正常化することだ。

 現在、2.8ビナロン連合企業所では塩化ビニール、苛性ソーダ生産のための新しい有機合成生産工程を確立するための事業を推進している。この工程が完成すれば、酢酸、アルコール、オクタノールを含む化学製品を大量生産できる。これ以外にも、農薬と染料生産工程が完成すれば、農業生産と衣服生産の展望が開ける。

 南興青年化学連合企業所、興南肥料連合企業所では国内の原料による無煙炭ガス化プラントの建設が最終段階にある。完成すれば、これまで輸入に依存していた化学肥料を国内で大量に生産することができる。

 今年も2.8ビナロン連合企業所を母体として、国内化学工場の大々的な改築、整備、補修が引き続き行われる。とくにすべての生産工程を自動化、コンピュータ化する事業に力を注いでいく。

−目標達成の見込みは

 人民生活向上の2本柱である軽工業と化学工業に対する国家的な投資計画が綿密に立案された。

 関連する工場の技術革新によって生産が高いレベルで正常化されるようになれば、目に見える変化が生まれるだろう。

 化学工業部門が軽工業部門とともに勢いづけば、人民の生活水準は確固たる上昇の軌道に乗る。【平壌支局】

〈新春経済インタビューA〉 軽工業省 趙貞雄次官 「衣」問題解決の突破口を(2009.1.16)

〈新春経済インタビュー@〉 石炭工業省 金亨植大臣 「工業の食料」確保に展望(2009.1.14)

[朝鮮新報 2009.1.21]