神戸朝高創立記念芸術公演 60周年行事のフィナーレ飾る |
神戸朝鮮高級学校創立60周年記念芸術公演が11月29日、神戸文化ホールで行われた。同公演は、年間を通じて行われてきた一連の創立60周年記念行事のフィナーレを飾るもので、1500余人の同胞と生徒、日本市民らが観覧した。 1部で県下の各初中級学校生徒と卒業生による公演、2部で神戸朝高生徒の公演16演目が披露された。 1部では、明石朝鮮初級学校、西神戸朝鮮初級学校、尼崎朝鮮初中級学校、伊丹朝鮮初級学校、神戸朝鮮初中級学校、西播朝鮮初中級学校の生徒らが器楽合奏や舞踊、合唱などを披露。また、神戸朝高卒業生たちの歌「私たちの学校、私たちの未来」も好評で、会場からは大きな拍手が送られた。
合唱と舞踊「祖国の愛に包まれて」で幕を開けた2部では、神戸朝高が歩んできた道のりとそこに込められた祖国の配慮と1世をはじめとする先代たちの苦労について振り返りながら、「4.24」に代表される先代の愛族愛国精神を受け継ぎ、3世、4世をはじめとする新しい世代が学校と民族教育を守り発展させていく強い決意が込められた。
公演を観覧した同胞と日本市民たちは、「民族教育の素晴らしさについて再認識した。舞台で一生懸命歌い踊る生徒たちがとても頼もしく見えた」「演目の一つひとつが終わるたびに感動を禁じえなかった。長女は6年後、長男は10年後、次女は16年後に神戸朝高に通うことになる。その時も、神戸朝高が垂水に誇らしく建っていることを信じて、子どもたちを立派な朝鮮人に育てようと決意を新たにした」「それぞれの演目に込められた思いが伝わってきて涙が止まらなかった。隣国の崇高な文化について、日本人がより理解を深める機会があれば、友好関係は築けると信じている」「神戸朝高は兵庫同胞たちの希望であり未来であることを再確認した」などと賛辞を送った。 神戸朝高では、今回の公演のために10曲を創作するなど、成功のために尽力してきた。 公演を成功裏に終えた朝高委員会の鄭貴祥委員長は、「公演に来てくれた人たちに力と勇気を与えることができたと思う。練習を通じて、祖国があり、先代たちがいて、学校があったから今の自分たちがいるということを再確認した。これからも、民族教育を守るためにできることをしていきたい」と決意を語った。(松) [朝鮮新報 2009.12.11] |