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九州中高、北九州初級 新校舎5周年祝う 朝鮮学校支える朝・日の絆

 九州朝鮮中高級学校、北九州朝鮮初級学校の新校舎竣工5周年記念祝典が10月25日、973人の参加の下で盛大に行われた。

 同地域では、さる8月に北橋健治・北九州市長はじめ市議会議員、日本市民、同胞、学父母ら約900人が参加して、朝・日親善の和やかな雰囲気の中「第4回アリラン夏祭り」を行った。祝典は、その成果にもとづいて、新校舎竣工後5年間の学校事業の実りを内外に示し、民族教育を守り抜こうとの固い決意と、同胞・卒業生らの団結力を広くアピールした。



学生公演の一場面

 8月に発足した実行委員会は、行事企画班、教育宣伝班、宣伝動員班、売店運営班、財政運営班、対外班の6つの班を中心に、綿密な話し合いを重ねてきた。7回にわたる会議では、参加を呼びかけるための具体策が練り上げられた。

 一方、実行委では、福岡県内に留まらず、鹿児島、宮崎、大分、長崎、佐賀、熊本、山口の同胞らと多くの日本市民を対象に宣伝活動を展開してきた。

 当日は、緒方林太郎・衆議院議員、大島九州男 ・参議院議員(民主党)、福岡県議会、北九州市議会の議員、朝・日友好団体関係者など41人の日本人士も参加した。

 1部記念公演に先立ち祝辞を述べた「朝鮮学校を支援する会」の服部弘昭会長は、「これまで多くの市民たちに朝鮮学校をアピールし、処遇改善問題に対する啓蒙活動を行ってきた。今後もさらに多くの会員たちを増やしていきたい。今日を契機に、朝鮮学校生徒たちの未来のために力を合わせていこう」と力強く呼びかけた。会場からは大きな拍手が送られた。



民謡メドレーに合わせて踊る同胞たち

 ナレーションと映像「校歌とともにふり返る私たちの5年」が上映され、北九州初級の全校生と九州中高の芸術サークル部員らが出演した総合芸術公演「私たちの学校、私たちの家」の幕が上がった。

 5年前、鹿児島県出水市日朝友好協会が新校舎竣工を祝い、ホルトノキ(オリーブの一種)3株を運動場に植えたエピソードを表現した中級部の群舞「木に込められた物語」は、観衆の目がしらを熱くした。

 同協会の小田原章会長は舞踊部員を訪ね、「私たちの小さなエピソードを舞踊で表現してくれてとてもうれしい。朝鮮学校の生徒たちの表情は、日本の学校で見ることができないものだ。これからも朝鮮学校を支援するために頑張っていきたい」と話した。

 イベントでは「売店班」の生徒とオモニ会がいろんな食べ物の売店を出し、参加者らの好評を博した。

 各種展示場では新校舎竣工以来、児童・生徒たちがおさめた成果と彼らの活躍が紹介され、観客の関心を集めていた。また「八幡商工会結成40周年記念絵画展」、写真展、書道展も行われた。

 2部はチョゴリファッションショー、オモニ会役員のチャンダン、クイズ大会などで盛り上がった。中級部生徒の「少年団レンジャー」は、子どもたちに好評だった。

 最後は福岡朝鮮歌舞団の民謡メドレーに合わせて踊りの輪が広がった。

 3人の子どもを寄宿舎に入れている総連鹿児島県本部の李清敏副委員長(46、非専従)は、「こんなに大勢のお客さんが学校に集まったことは本当にすごい。私たちの団結力を広くアピールすることができた。鹿児島には同胞は少ないが、日本市民と連携して、民族教育の発展のため努めていきたい」と話した。【九州中高】

[朝鮮新報 2009.11.13]