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朝大学舎移転50周年記念フェスタ 3500人が参加、多彩な企画でにぎわう

輝く未来をここから発信しよう

 朝鮮大学校学舎小平移転50周年記念フェスタが1日、同校(東京都小平市、1956年創立、59年小平へ移転)で行われた。各地の同胞、学父母、近隣の日本市民、朝鮮学校を支援する市民団体及び友好団体のメンバー、在学生、関係者など約3500人が参加しにぎわった。記念公演、各種模擬店、展示会、体験コーナー、親善試合、エコキャンペーン、学舎移転を回顧する集い、祝賀宴など多彩な企画が催された。

地域に根付いて

フェスタには3500人が参加し、にぎわった

 同フェスタのテーマは、「KOKOで50年、KOKOから未来へ」。学舎移転50周年を迎え、ここ(KOKO)、小平(KODAIRA)の朝鮮大学校(KORES UNIVERSITY)から始まった朝鮮と日本の新時代、未来、友好の道を築いていこうという思いが込められている。

 移転当時から残る第1研究棟前の特設ステージでは、開幕セレモニーに続き、同校の民族打楽器サークル「セマチ」による「サムルノリ」やテコンドーの演舞、寸劇、軽音楽団の公演、チョゴリコレクションなどが披露された。

 また、朝・日大学生友好ネットワークの活動報告、「タリの会」「高麗野遊会」「少年ラグビーチーム」の代表らが紹介され、「小平市民として記念行事を共に祝えることを大変うれしく思う」「隣人として一歩ずつ連帯を深めていきたい」とメッセージが送られた。

 この他にも多くの市民団体メンバーがフェスタに訪れた。同校の教職員とともに校門で、「学舎移転おめでとう」と書かれたプラカードを手に、「もし、われわれと考えを異にし、フェスタの開催を妨害しようとする者がいるのなら、彼らから学生たちを守るのはわれわれの当然の責任だ」と語っていた。

回顧する集いも

在学生による記念公演が上演された

 講堂では在学生による記念公演が上演された。

 張炳泰学長があいさつした。

 張学長は、1万4千人を超える卒業生を輩出し、彼らが同胞社会、日本社会、国際社会で活躍していることを誇りに思うと話した。そのうえで、このような成果は祖国の配慮と同胞、日本の友人たちの理解と支持なくしては考えられないと述べ、今後も地域の一員としての役割をしっかりと果たしていきたいと強調した。

 記念公演に続いて、学舎移転事業に縁のある人たちを招いて、回顧する集いが行われた。

 参加者は、日朝の人々が力を合わせて建設された建物が「建築年鑑賞」を受賞したときの喜びを思い出しながら、「当時の学舎が50年を過ぎた今もみんなに愛されて現存している姿をみて、とても感慨深い」と話した。

 また、ある参加者は当時、別の建設現場にいながらも、夜毎朝鮮大学校に赴き学舎建設に精を出したことについて、「駅から朝鮮大学校へ向かう暗い川辺を歩きながら、いつの日か未来の朝鮮大学生たちが青春を謳歌しながらこの道を歩く日が来る、そう思うと夜道の怖さも疲れも感じなかった」と語った。

 最後に、特設ステージで閉幕セレモニーが行われた。全員参加による歌と踊りで盛り上がった。

 「地域社会とのつながりが朝・日の明るい未来を切り開く大切な機会だと信じ、これからも朝鮮と日本の交流の輪を広げていこう。50年の親善の歴史に基づいた光り輝く未来はここから始まる」

 生徒たちの力強い決意の言葉が校内に響く中、フェスタは成功裏に幕を閉じた。(鄭尚丘記者)

[朝鮮新報 2009.11.9]