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千葉県青商会主催で課外授業 「学校、生徒のために」

有意義なひとときを過ごした青商会メンバーと生徒たち

 千葉県青商会が主催する第2回課外授業が12日、千葉朝鮮初中級学校グラウンドで行われた。

 千葉県青商会では、生徒たちとの交流を深めるとともに学校の現状を知り、学校のため、生徒たちのために青商会が立ち上がろうという目的で、昨年7月に第1回課外授業を行った。

 今回の課外授業は「丈夫な体と健全な心」をテーマに、初級部4年〜中級部3年の生徒たちを対象にタグラグビーとシルムを教えた。ラグビーの講師は、東京朝鮮中高級学校や朝鮮大学校、日本の大学で活躍した経験者たちが、シルムの講師は学生時代に中央体育大会で団体優勝を果たしたメンバーがそれぞれ受け持った。

 サッカーとバスケットボールに親しんでいる生徒たちは、最初はラグビーという言葉を聞いても実感がわかず、女子生徒の中には怯える子もいた。

タグラグビーで楽しげにパスを回す女子生徒

 生徒たちは、どこに転がるか予想もできない楕円形のボールに悪戦苦闘していたが、青商会会員たちの熱心で真摯な指導もあって徐々に上達し、歓声を上げながらボールを追いかけた。

 最後にチームに分かれて試合を行った。生徒たちはラグビーのおもしろさに時間が経つのも忘れて試合に没頭していた。

 続いて行われたシルムでは、白浩臣さんがルールやサッパ(まわし)の締め方、技のかけ方などを丁寧に教え、生徒同士の試合が行われた。

 一方、青商会の会員たちは学校創立63周年を記念してすべての教職員と生徒たちにカキ氷をプレゼントした。

サッパの締め方なども教わった

 千葉県青商会の課外授業企画部メンバーである西部地域青商会の呉泳民幹事長は、「子どもたちがやったことのないスポーツを経験させてあげたかった。東京朝中ラグビー部が結成されたという事実が示すように、ラグビー熱は高まっている。シルムも朝鮮民族の気質と気概を示すうえでとてもいいスポーツだ」と述べながら、このような場を設けることができてうれしいと語った。

 課外授業の責任者を務めた千葉県青商会の黄祥旭副会長は、当日の天気や生徒たちがケガをしないかなど、課外授業をやる前は不安もあったが、実際にやってみるとその不安もあっという間に吹き飛んだと述べながら、「私たちの話を一生懸命聞こうとする姿勢や果敢にチャレンジする姿、試合に勝って笑みを浮かべる子どもたちを見て、やる前からあきらめるのではなく、実践することが大事」と述べた。

 そのうえで、「千葉の明るい同胞社会を担っていく生徒たちのために、これからもメンバーが一致団結して頑張っていきたい」と力強く語った。【千葉県青商会】

[朝鮮新報 2009.9.24]