「日朝市民連帯・大阪」 大阪朝高でフィールドワーク |
民族教育への理解深める
「日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪」(日朝市民連帯・大阪)が主催するフィールドワークが16日、大阪朝鮮高級学校で行われた。有元幹明、永久睦子、加来洋八郎の各共同代表をはじめとするメンバーと枚方市議会議員、藤井寺市議会議員、朝鮮問題に取り組む団体メンバーとマスコミ関係者、同胞など60余人が参加した。 一行はまず、同校教員と生徒たちの案内を受けてラグビー部とサッカー部、ボクシング部、舞踊部、民族器楽部、空手部、卓球部など、各「全国」大会で多くの成果をあげているクラブの練習を見学。当日はサッカー部とボクシング部が日本の高校と練習試合をしていたこともあり、同校が対外交流も活発に行っていることを再確認した。
続いて教員、生徒たちとの座談会が行われた。座談会では同校のカリキュラムなど民族教育の内容やその意義と重要性、生徒たちの日常生活や通学の様子、そして民族教育を行ううえでの困難や厳しさなどについての意見が交わされた。
今回のフィールドワークは、大阪朝高をはじめとする民族教育の現場を直接訪れることで、民族教育を支える輪を広げると同時に、現在和解協議中の同校運動場明け渡し裁判の対象となっている部分(約4分の1)を確認することにも目的があった。 一行は、同じ区画整理事業の対象となっている東大阪市立の中学校にも足を運び、大阪朝高よりも格段に優遇されている現状を直接目撃した。参加者たちは、「初めて聞いた。あまりにも差別的だ」「こんなことが身近であったなんて知らなかった」と感想を述べながら、「今後どのような支援ができるのか?」など意見交換した。 フィールドワークの最後には、大阪朝高で焼肉交流会が行われた。 集いでは、大阪朝高の金淳附Z長があいさつし、有元幹明共同代表が乾杯のあいさつを行った。参加者たちは、フィールドワークの感想や今後の民族教育への支援活動や日朝友好運動により積極的に参加していく決意を語った。 有元幹明共同代表は、5月の連休期間に訪朝した時の話を交えながら、朝鮮半島を取り巻く情勢は依然厳しいが、これからも日朝友好親善をさらに深めていこうと訴えた。【大阪支局】 [朝鮮新報 2009.5.27] |