top_rogo.gif (16396 bytes)

朝鮮学校3人の生徒たち 「第31回未来の科学の夢絵画展」で特別賞

ユニークな発想を絵に

尹愛理(初5、尼崎初中) 「にがてや こまったことがあればすいとってくれるそうじき」

 朝鮮学校に通う3人の生徒が、社団法人発明協会が主催する「第31回未来の科学の夢絵画展」在日外国人学校の部で特別賞(発明協会会長賞)を受賞した。4月15日、東京・上野の国立科学博物館で表彰式が行われた。

 受賞したのは尼崎朝鮮初中級学校の尹愛理さん(初5)、北海道朝鮮初中高級学校の申聖峰さん(中1)、西東京朝鮮第1初中級学校の安仙華さん(中2)。

 同絵画展は、次代を担う子供たちが未来の科学の夢を自由な発想で絵に表現することで、科学的な探究心と想像力の伸長を図ろうというもの。「小学校・中学校の部」「幼稚園の部」「在日外国人学校の部」に全国から1万1351点の力作が寄せられ、特別賞、優秀賞、奨励賞が送られた。

申聖峰(中1、北海道初中高) 「どこでも双眼鏡」

 尹さんの作品は「にがてや こまったことがあれば すいとってくれるそうじき」。

 「こんな掃除機があればいいなと思って、頭の中にあるイメージを絵で表現した。苦手や困ったことがある人は、この不思議な掃除機があれば助かると思う。私の絵が選ばれてとてもうれしい」

 申さんの作品は「どこでも双眼鏡」。

 この双眼鏡は、遠くの場所を見るのに優れており、エジプトやイタリアの人達が何をしているのかということなどが見える、とても便利な双眼鏡だ。

 「この双眼鏡で身の周りはもちろん、世界の色々なところや過去、未来を見てみたいという思いを込めて描いた。絵を完成させるために一生懸命努力し、その結果として賞をもらえた事がとてもうれしい」

安仙華(中2、西東京第1初中) 「村に緑が帰ってきた!」

 安さんの作品は「村に緑が帰ってきた!」。

 作品に描かれているハート型のカプセルは、中に種が入っており、その種をカプセルごと埋めるとすごいスピードで大木に成長するという。発明の動機は、地球上の貧しい人々が使う道具を考え、もし、地球上の砂漠がすべて緑になったらとてもすばらしいと思い描いたと言う。

 安さんは受賞の感想を「失敗も多かったので、賞をもらえるなんて思っていなかった。とても驚いたし、嬉しい」と語った。

 入賞作品は、4月7〜19日に国立科学博物館で展示された。

[朝鮮新報 2009.5.9]