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東京 荒川 今年度新入生を祝賀、70余人が集う

朝大生のミニシアターも

「手当てゲーム」は大いに盛り上がった

 東京都荒川区の朝鮮会館で11日、「2009学年度荒川支部新入生祝賀会」が催され、呂基鳳・総連荒川支部委員長、金順徳・女性同盟東京本部委員長はじめ、同地域に住む新入生10人を含む児童、保護者、同胞など76人が参加した。

 集いでは呂委員長があいさつし、新入生たちに「アボジ、オモニの願いは一生懸命遊び、勉強して、健康な子どもに成長することだ」と語った。

 また保護者に対し「朝鮮の人工衛星打ち上げと関連して、日本のマスコミは大騒ぎをしている。総連は子どもたちの安全を守るため、通学時に利用する主な駅から学校までの間に職員を配備し、組織的な警備体制を整えている。政治的にも経済的にも不安はあると思うが、共に困難を乗り越えて行こう」と呼びかけた。

 新入生一人一人に、総連支部(置き傘、亜絢表)と女性同盟支部(入学式記念写真入りフォトフレーム)からのプレゼントが贈られた後、お楽しみ会が開かれた。

 お楽しみ会では、幕の中から出された母親の手を当てるゲームや、朝大教育学部保育科の学生によるパネルシアター、エプロンシアター、風船割りゲームなどが行われ大いに盛り上がった。

朝大生と共に歌をうたう新入生たち

 林多恵子さん(36)は、息子の李管仲君を幼稚班から東京第1に通わせている。

 「幼稚班が楽しくて子どもも親も充実した日々を過ごしてきた。初級部への入学は自然な成り行き。通学バスの時間も変わらず、生活に大きな変化はない。これまで学校の行事には参加してきたが、支部の集まりは初めて。この地域にこんなにたくさんの同胞がいることを初めて知り驚いている。今日はとても楽しく過ごせた」

 宋泰碩くんの家族は入学を機に、アボジの母校である東京第1の近くに引っ越してきた。オモニの文英喜さん(36)は「環境が変わり、息子は戸惑っているのかわからない。保育園の友達と遠く離れて新しい一歩を踏み出した。子どもの成長を温かく見守っていきたい」と話した。

 風船割りゲームが楽しかったと、景品の鉛筆と消しゴムを見せてくれた林星亜ちゃん。オモニの金成恵さん(37)は、「朝鮮人として日本社会の中でもまれながら生活させたいとの思いもあるが、それはもっと先でも良い。朝鮮人と出会い、絆を作ることが何より大切。そのためにはウリハッキョに行かないと。ウリハッキョに行けば何かにつながる。チョソンサラムのつながりから外れないようにとの思いを込めて朝鮮学校に入れた」と語った。

 祝賀会の準備に当たったのは、女性同盟荒川支部と同地域に暮らす初2の母親たち17人だ。

 李明淑さん(42)は、「朝鮮幼稚班に通っていた子には幼稚班から、日本の幼稚園や保育園に通っていた子には、支部や分会を通して案内を送った。2月から3月にかけて会議を開き、日時やプレゼント、飲食物、司会等の取り決めを行ってきた」と述べた。

 朴慶順さん(41)によると、新入生祝賀会を支部単位で行うのは3年目。以前は学校で行っていた。

 荒川の朝鮮会館は昨年リニューアルされたこともあり、同胞たちに新しい会館を見てもらおうとの思いもあった。「参加者には高3の『宣伝隊』以来、数年ぶりに訪れたという人もいた」。

 孫永春さん(50)は「5月には同胞運動会、8月には夜会が予定されている。これを機に、若いオモニたちと力を合わせて地域の活性化にも取り組んでいけたら」と語った。(潤)

[朝鮮新報 2009.4.17]