09年度朝鮮大学校入学式 希望を胸に新生活スタート |
晴天の下、1450人が集い、祝う
2009年度朝鮮大学校(東京都小平市)入学式が10日、同校で行われた。総連中央の許宗萬責任副議長、李沂碩副議長兼事務総局長、梁玉出教育局長、同校の張炳泰学長、朴英植理事長、教職員、在校生、学父母らが新入生たちを祝った。入学式には新入生を含め、1450余人が参加した。 式ではまず、李沂碩副議長が朝鮮教育省から送られてきた祝電を紹介し、許宗萬責任副議長が祝辞を述べた。 つづいて、張炳泰学長が報告をし、新入生を代表して理工学部の李勇燦さんが力強く決意表明を行った。 式の後、春の心地よい気温と青空の下、中庭で新入生と学父母らが記念撮影を楽しみ、その光景を祝福する同胞らの姿がみられた。 日本各地から集った新入生たちは、この日から全員が寄宿舎で寝食をともにする新たな生活をスタートさせた。その表情には、期待と希望、喜びがあふれていた。 教育学部3年制教育学科に入学した金雪華さん(神戸朝高出身)は、初級部の頃からウリマルを学び、先生と友だちに会える学校が大好きだった。 しかし、初4の時に母校の姫路朝鮮初級学校(当時)が統合になった。その頃から、ウリハッキョを守りたいという一心で教員になる夢を抱き始め、高級部3年生のとき、祖国訪問を契機に、教壇に立つ希望が確固たるものになったという。 「教員になって、ウリハッキョを愛し、守ろうという強い心を持った生徒を、たくさん育てたい」 また、「オモニ、そして朝高時代の教員たちの助けがあり、希望通り朝大に進学できた。その期待に応え、夢を叶えるためにも、勉強はもちろんのこと、24時間ともに過ごす仲間たちの中で自身を切磋琢磨し、教壇に立っても恥ずかしくない人間になれるよう努力したい」と抱負を語った。 経営学部に入学した崔廣輝さんのアボジ・崔英俊さん(51)は、兵庫県から家族総出で駆けつけた。 「私は、経営学部の第1期卒業生。息子が同じ学部で学ぶことになり、とてもうれしい。勉強をがんばり、多くの友だちを作り、後悔のない学生生活を送ってほしい」 寄宿舎での4年間の生活について、「私が通っていた頃よりも、設備が整っていて、生活上で不便なことはないと思う。今、長女も理工学部に在籍しているから何も心配していない」と語った。(文=姜裕香、李東浩、写真=盧琴順記者) [朝鮮新報 2009.4.16] |