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各地の朝鮮学校で入学式 大阪・城北初級では1日

祝福と関心の中で新学年度

在校生、教職員に歓迎されながら入場する新入生たち(写真はいずれも城北初級)

「アンニョン、これから仲良くしようね」

未来の博士? 算数の教科書を手に取る

ピカピカのランドセルに興味津々

 各地の朝鮮学校で1日から6日にかけて入学式が行われている。在校生と教職員、同胞、父母たちに祝福されながら入学した新入生たちは笑顔に満ちあふれていた。

 城北朝鮮初級学校(大阪市旭区)の入学式が1日、同校の講堂で行われた。

 今年で創立50周年を迎える同校の入学式は、地域の同胞たちの大きな関心事となった。

 入学式には、学父母を中心に多くの同胞たちが参加。在校生たちも校門で新入生たちを温かく出迎えた。両親の気持ちを知ってか、「今日から私は1年生。オンマ、うれしい?」と聞く子の姿も。

 新入生たちの入場で幕を開けた入学式では、新1年生と幼稚班入園児の名前が呼ばれ、子どもたちは元気に返事した。

 続いて、連携学校である平壌ポンナム小学校をはじめとするさまざまな学校、機関から送られてきた祝電が紹介され、姜賢校長が祝賀のあいさつを行った。

 姜賢校長は、すべての教職員たちが生徒、園児たちの本当の親になったつもりで育てていく決意にみなぎっていると述べながら、父母や同胞たちの期待と信頼にはっきりとした教育成果で応えたいと語った。

 また、1世が血と汗で開拓し2世がすべてを捧げて守ってきた民族教育があって同胞社会も存在しえたと強調しながら、生徒たちに愛族愛国の伝統を受け継がせてあげることが自分も含めた3世の義務だと指摘した。

 入学式では、教科書と総連河北支部、旭都支部、城東支部、朝鮮新報社が準備したプレゼントが新入生たちに贈呈された。

 新入生を代表して李晃輝くん、申朋香ちゃんが「私たちは今日、城北初級学校の1年生になりました。とてもうれしいです。これから勉強もスポーツもがんばって友だちとも仲良く遊ぶ生徒になります」と述べた。

 入学式に続き学級会が行われ、教科書を興味津々の目で見つめる子や、ランドセルに教科書を大事にしまう子、「友だちになろう」と言葉を交わす子など、教室は楽しい学びの場となった。

11月に創立50周年記念式典
 

オンマと一緒に入園を喜ぶ園児たち

 城北初級は今年、創立50周年を迎える。11月1日に記念式典が行われるほか、5月23、24の両日に劇団「タルオルム」の公演、6月3日にチャリティーゴルフコンペ、6月末に教育シンポジウム、7月末に納涼会、9月末に運動会などさまざまな行事を企画している。

 記念行事実行委員会の李忠男委員長(同校教育会会長)をはじめとする地域の同胞らは、創立50周年を地域同胞社会の一大慶事として輝かそうと奮起している。

 各地で生徒数の減少が焦眉の問題となっているなか、同校では2000年以降、生徒数が増加しており、他地域に先駆けて体験保育を導入するなど、同胞の支持と愛情を受ける地域密着型の学校建設の方針が実を結んでいる。

 姜賢校長は、「同胞と教職員たちは、民族教育の正当性と生活力を日々再確認している。記念式典をはじめとする一連の行事を通じて、この地域にウリハッキョがあるということを示したい」と語った。(鄭尚丘記者)

[朝鮮新報 2009.4.3]