作文「私たちの担任先生」 「いつも元気で面白い先生」 |
私たちの担任の先生は今年10月に還暦を迎えました。 年に比べてとても若い先生です。 いつも元気でバスケットボールがうまく、絵も上手に描いてくれます。 もう、バスケを指導しないのに、試合が近づくとバスケ部員を1人ずつ呼んで、長所、直さなければならない点を話してくれます。運動場で手を取ってシュートの方法を教えてくれたりもします。
先生は私の話をじっくり聞いて、いろんなアドバイスもしてくれます。 先生は地理と社会を教えてくれていますが、本当に多くのことを知っています。それに面白い話もたくさん聞かせてくれます。 でも、私が過ちを犯した時はとても厳しく叱ります。叱られた時は気分がよくなくて、先生の顔をまっすぐ見ることができないけど、そんな時先生は、私の肩をぽんと叩いてくれて、にっこり笑ってくれます。 そんな先生が私は本当に好きです。 先生は私の父の担任もしたそうです。 私は父に聞いてみました。 父の話を聞いた私はびっくりしました。 先生はうちの父の兄弟、私の叔父たちみんなも受け持ったそうです。 また5年間、中級部もある第5に行っていた間に、叔母の息子−私のいとこのお兄さんの担任もしたそうです。 そして私の担任を2年間…。 私はこれほどうちの家族、親戚をたくさん教えてくれた先生が担任をしてくれて、本当に幸せだと感じます。 私たちの質問にはいつもすぐ返事をしてくれる先生なのに、年齢と誕生日だけはなかなか教えてくれませんでした。 それで私は、他の先生に聞いてみたんです。 その先生は、私たちの担任の先生の誕生日が10月だということ、そして今年還暦を迎えるということを教えてくれました。 それから、誕生日は自分を産んで育ててくれたオモニ(お母さん)に感謝の気持ちを伝える日だから、生徒たちには知らせなかったということも教えてくれました。 私は慌てました。いつも若い担任の先生がもう還暦だと言うのも驚いたけど、誕生日にオモニに感謝の気持ちを伝えるという話にも本当に驚いたのです。 さてどうしよう。 還暦なら、私たち朝鮮人は昔から特別なお祝いをしたじゃないですか? なのに、私たちは何の準備もできていなかったからです。 誕生日が近かったので、私は友逹と相談しました。 私たちにできる事は何なのか。 私たちは、色紙に心を込めて感謝の文を書き、小さな花束とともに渡すことにしました。 「先生、お誕生日おめでとうございます」 私たちのささやかな贈り物を受け取った先生は、一瞬、何も言いませんでしたが、涙混じりの声で「みんな、ありがとう」と言いました。 「いつも元気で面白い先生が私は好きです」 「私たちが6年生になっても担任をしてください」 「これからも東京第2で先生を続けてください」 急いで仕上げた私たちの寄せ書きを読みながら喜ぶ先生を見て、私もうれしくなりました。 そして私は、今年のクラスの目標である「朝鮮語をよく使う模範クラス」称号を必ずもらって、先生にプレゼントしようと心に決めたのです。 私たちが下手な朝鮮語を使うたびに胸を痛めている先生。 私たちが美しくて素敵な朝鮮語を使うと、明るい笑顔で喜んでくれる先生。 私はこれから、私たちの先生と一緒に学校生活を楽しく送っていきます。 (東京朝鮮第2初級学校5年 金希英) [朝鮮新報 2009.3.19] |