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薬事法関連強制捜索国賠訴訟 公安警察が司法の場に、証人尋問始まる

「事件化」の経緯追及

 「薬事法違反の教唆」をでっち上げて敢行された不当な強制捜索(06年11月27日)に対する国家賠償請求訴訟第10回口頭弁論が19日、東京地方裁判所で行われた。総連東京都本部と総連渋世支部などが日本政府と東京都を訴えた裁判だ。なお「事件」の発端となった「薬事法違反の教唆」容疑をかけられた同胞女性は、「利得や闇取引の目的はなかった。総連の組織的な関与もみられない」(東京地検)と不起訴処分(07年6月20日付)になっている。

 今回の口頭弁論では、公安外事2課の警部(当時の捜査責任者)への証人尋問が行われた。証人は「事件化」までの経緯を知る重要人物とされている。

 尋問を通して公安活動の片鱗が明らかになったほか、ずさんな調査実態や矛盾点、令状請求、捜索、差し押さえの違法性などが浮き彫りになった。強制捜索に至った総連の「組織的関与」の根拠についても鋭く追及された。また、総連の関係者2人がそれぞれ強制捜索当時の状況を証言した。

 次回は11月16日。渋世支部や個人宅への強制捜索と関連した証人尋問が行われる。(丘)

[朝鮮新報 2009.10.28]