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「神戸高麗文化倶楽部」主催で歴史探訪ツアー

同胞犠牲者を悼む

 「神戸高麗文化倶楽部」が主催する2009年度特別企画「神鉄工事13名同胞犠牲者追悼像および北野の外国宗教寺院を巡る歴史探訪ツアー〜神戸の同胞歴史と外国文化歴史の一端を訪ねる」が10月24日行われ、9人が参加した。

 今回のツアーは、同胞犠牲者追悼像が13年前の秋に建立されたのと関連し、一度訪ねてみようとガイド役を買って出た盧b★さんの提案によるもの。

 一行は供花と酒を用意して午後1時半に地下鉄三ノ宮駅を出発。会下山公園片隅の住宅に囲まれた神鉄沿線を見下ろすくぼ地にひっそりとたたずむ追悼像を見つけ、そのわびしさと小ささに絶句した(写真)。

 あまりの小ささに気をつけないと見落としてしまいそうな追悼像は、訪れる人が珍しいのか、愛想も素気もなくただ建っていた。「今頃来ても遅い」と怒っているようにも見えた。一行の中には、そのような犠牲者たちの気持ちをせめて鎮めようとゴミを拾う人もいた。

 一行はその後、花と酒を供え黙祷をささげた。

 追悼像を後にした一行は、関帝廟をはじめイスラム教やユダヤ教、インド・ダイナ教、ロシア正教の寺院などを巡った。

 参加者たちは、ガイドの盧さんの説明を聞きながら、神戸の歴史と外国人との関係について理解を深めた。【東神戸分局】

★=王へんに來

[朝鮮新報 2009.11.2]