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愛知で「ポラムティア」第3回学習交流会

保健教育の大切さ実感

活発に行われた意見交換

 あいちモリコロ基金の助成事業として企画されている、NPO法人コリアンネットあいちのボランティアネットワークである「ポラムティア」の2009年度第3回学習交流会が10日、ウィルあいちで行われた。

 学習交流会には、各分野で活躍する「ポラムティア」のメンバーや有資格者、朝鮮学校の教員など幅広い年齢層の68人が参加した。

 今回の学習交流会は、「ポラムティア」登録者と医療・福祉有資格者、朝鮮学校教員の対象別に分けて3部構成で行われた。

 集いでは、尼崎朝鮮初中級学校で保健教員を務める徐千夏さんが「朝鮮学校での保健教育の現状と課題」と題して講演。保健教員を目指したきっかけから、保健室の位置と役割、養護教員の役割、養護観察、ヘルスカウンセリング、食育などについて、パワーポイントを使ってわかりやすく解説した。

 講演に先立ち、「ポラムティア」のスタッフが同校で取材した映像が流された。

 1、2部の司会を務めた名古屋大学医学部保健看護学科の伊藤尚子助教は、子どもの発育と発達の特徴と評価について説明。また、日本学校における保健教員の役割に関する基礎的な説明も行った。

 2部では、薬剤師の全大佑さんから「学校薬剤師」の役割に関する紹介があり、支援をするにあたり朝鮮学校との連携をどのようにとっていくのかについて意見が交換された。

 3部では朝鮮学校の教員たちが抱える悩みが紹介され、全般を通じて保健室の必要性を強く認識する学習交流会となった。

 今回の集いには母親たちの参加は少なかったものの、在日の若い医療・福祉従事者たちが初めて集い、「ポラムティア」として朝鮮学校への保健教育、保健室開設支援をはじめるきっかけとなった。【NPO法人コリアンネットあいち】

[朝鮮新報 2009.10.26]