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各地で朝鮮人犠牲者を追悼 「不幸な過去繰り返さぬよう」

茨城 建立30周年に際し慰霊祭

建立30周年を迎えた茨城県朝鮮人納骨塔

 茨城県日立市平和霊園にある「茨城県朝鮮人納骨塔」前で9月25日、建立30周年に際した秋夕同胞慰霊祭が行われ、同胞と日本市民ら約40人が参加した。

 集いでは、慰霊塔管理委員会の権泰福委員長があいさつし、犠牲者を追悼して参加者たちが焼香した。

 参加者たちは国平寺の尹碧巌住職の法話を聞きながら、歴史の事実を風化させないとの決意を胸に刻んだ。

 「茨城県朝鮮人納骨塔」は、1世を中心とした同胞たちが日本の植民地時代に日立鉱山に強制連行され労働を強いられ犠牲となった朝鮮人の遺骨を収集し、彼らを追悼しようと30年前に建立したもの。

 先代から管理委員会を引き継いだ2世、3世の同胞たちは、風雪などで傷みがひどくなった状況に鑑み、3年前に補修、整備を行った。また、不幸な歴史が二度と繰り返されないようにとの思いから、納骨塔を訪れた同胞や日本市民、南朝鮮の青年たちへの案内や研修事業も行ってきた。【慰霊塔管理委員会】

栃木 周辺整備作業を終える

整備作業に参加した栃木初中の生徒たち

 栃木県塩谷地区にある朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑周辺の整備作業が10、16の両日に行われた。総連県本部の活動家と栃木朝鮮初中級学校の教職員と生徒、「日朝友好栃木県民の会」の役員らが参加した。

 追悼碑は、1990年代から進められてきた同県での強制連行調査を通じて確認された4人の朝鮮人犠牲者を追悼するため、2001年に建立された。その後、毎年追悼集会と討論会などが行われてきたが、深い山中にあるために往来が不便だった。

 こうした状況から6月には階段の整備を行い、今回は石材を運搬して組み立て、砂利を敷いて整備作業を終えた。

 総連県本部では、11月7日に追悼集会と講演会を予定している。【栃木支局】

[朝鮮新報 2009.10.26]