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京都で「ムジゲ会」全国交流会 同胞愛に満ちた3日間

同胞社会におけるノーマライゼーションの訪れを予感

 「ムジゲ会」全国交流会(主催=「ムジゲ会」、協力=総連京都府本部、在日同胞福祉連絡会)が8月22〜24日、京都で行われた。「ムジゲ会」は障がいのある子どもたちの父母の集いで、今年で発足15周年を迎える。交流会は2年に1度ずつ開かれてきた。7回目を迎えた今年の交流会には、初参加の6家族を含む27家族と関係者、ボランティア、龍谷大学の加藤博教授(京都外国人高齢者・障がい者生活支援ネットワークモア共同代表)、同法科大学院の金尚均教授、臨床発達心理士の成基香さん、社会福祉士の李明仙さんなど、福祉、障がい者支援の専門家など300人余りが参加した。

300人余りが参加し交流と理解を深めた

 交流会は、京都市国際交流会館での歓迎会で幕を開けた。

 各地から集まった「ムジゲ会」のメンバーたちを、総連中央の高徳羽副議長兼権利福祉委員会委員長と総連京都府本部の金学福委員長をはじめとする近畿地方の総連本部、支部代表、同胞ボランティアたちが出迎えた。

 京都の各団体は「ムジゲ会」を迎えるにあたり、同胞愛の精神で万全の準備を進めてきた。青商会では「最大限のもてなしをしよう」と大型観光バス、ボランティアのTシャツを用意し、バーベキュー大会を受け持ったほか、観光の実費を負担するなど、協力を惜しまなかった。

 金学福委員長は歓迎のあいさつで、交流会が京都で開催されることを大変うれしく思うと述べ、同胞福祉活動に対する理解を深める重要なきっかけとして、同胞社会を挙げて準備を進めてきたと話した。そして、老若男女、障がい者、すべての同胞が明るく豊かで幸せに暮らせる同胞社会を形成するために尽力していこうと呼びかけた。

 続いて京都朝鮮歌舞団、京都中高生徒たちによる歓迎公演が披露された。参加者全員による「アリラン」の合唱や朝鮮の小太鼓の合奏なども行われた。

 公演が終わると、障がいを持つ同胞たちが舞台前に集まり出演者に握手を求め感謝の気持ちを表した。

 千葉から参加した障害のある子を持つ女性同胞は、「障がいのある子どもたちはとても素直。表現が素直なあまり誤解を招くこともあるが、どうか理解を深めてほしい」と話す。

 出演者たちは、笑顔で彼らと握手を交わし記念撮影に応じるなど交流を深めた。

 2日目には観光、バーベキュー大会が行われた。また、両日夜には父母たちの懇談会があった。

 バーベキュー大会は歌と踊りで大いに盛り上がった。終了間際には車椅子に乗った同胞を先頭にして「統一列車」が走った。障がい者、高齢者、健常者の区別なく助け合い、ともに出会いを楽しむ姿は感動的な光景だった。

 参加者たちは同胞社会におけるノーマライゼーションの訪れを予感し、実現を切に願っていた。(鄭尚丘記者)

「ムジゲ会」全国交流会 発足15年、活動の幅さらに広げ

[朝鮮新報 2009.8.31]