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群馬・西毛「朝鮮女性と連帯する会」 結成30周年記念祝賀会

世界平和を目指し交流

祝賀会では東京朝鮮歌舞団が公演を披露した

 群馬・西毛地域「朝鮮女性と連帯する会」の結成30周年記念祝賀会が15日、高崎市内のホテルで行われ、国峯溌子会長ら日本女性と女性同盟西毛支部の張仙美委員長ら同胞女性約130人が参加した。総連本部の崔光林委員長、女性同盟本部の徐任淑委員長、総連支部の李和雨委員長、そして新井利明・藤岡市長、木部純二・高崎副市長と県、市、町議会議員を含む日本人士らがともに参加した。

 祝賀会では、主催者と来ひんらのあいさつの後、同会の30年間の活動を振り返るスライドショー、東京朝鮮歌舞団の公演などが行われた。また、同会の活動に貢献した関係者らに花束が贈呈された。

 参加者たちは女性同盟支部が用意したキムチやチヂムなどの朝鮮料理を食べながら意義深い日を祝い、歌「リムジン江」を共に歌うなど友好親善を深めた。

高い志で活動

花束を贈られた「朝鮮女性と連帯する会」の関係者

 参加者たちは一様に「世界平和」を口にした。これはまさに、西毛地域の朝・日の女性たちが日朝国交正常化と朝鮮の自主的平和統一、そして世界平和を目指す高い志を持って活動してきたことを表している。

 主催者を代表してあいさつした国峯溌子会長は、本来日本と朝鮮は歴史的に深い関係を結んで来たにもかかわらず、今の日朝関係は最悪の状態に陷っていると指摘。日本のアジア支配がなかったら朝鮮の分断もなかったはずだとしながら、日本のこうした負の責任を心に刻んで新しい友好親善を構築していかなければならないと述べた。そして「今日まで多くの人々の協力により草の根交流を広げてこられた。今後も平和を愛する女性として困難に打ち勝って連帯を深めていこう」と呼びかけた。

 新井利明・藤岡市長は「日朝の女性たちの交流は必ず日朝関係の改善につながり、政府を突き動かす力になるだろう」と述べた。李在軒・総連支部相談役は、「同胞たちに頑張ろうとかけてくれるその一言が、同胞たちに大きな力を与えている。平和を志向する女性たちの活動が半世紀、一世紀と歴史を刻むことを願う」と述べた。

勉強会と文化交流

 同会は、同じ地域に住みながらも国籍が違うことで付き合いのなかった日本女性と在日朝鮮女性たちが、互いに手を取り合って交流を始めたのをきっかけに、1979年に結成された。以降、女性同盟支部と連携し日朝国交正常化と世界平和の高い志を持って交流を広げ、在日朝鮮人の民族教育支援と権利拡充のための要請活動などを行ってきた。

 とくに、結成10周年を機に始めた勉強会は、在日朝鮮人の現状や国際情勢について理解を深めるとともに、会を発展させる上で大きな意義があったという。

 結成初期から活動して来た広木美恵子事務局長は、勉強会の発案者の一人。「情勢が悪化するにつれて在日朝鮮人の立場が不安定になっている。そんな時こそ、学習を通じて政治情勢や歴史、互いの文化に対する理解を深めなければならない。行動こそ力だ」と語った。

 女性同盟支部の張仙美委員長は、来年に創立50周年を迎える群馬朝鮮初中級学校について紹介し、「今日の集まりが朝・日女性たちの信頼関係をより強固にし、朝・日関係の改善、世界平和に必ず繋がると確信する」と述べた。

 参加した30代の同胞女性らは「会が30年続いたことに本当に驚いている」「日常的な交流が民族教育支援、子どもたちための活動に結びついていることがわかった」「この貴重な活動をしっかり受け継いでいきたい」などと感想を述べた。(泰)

[朝鮮新報 2009.5.27]