神奈川・朝鮮学園を支援する会 市民活動フェア2009に出展、朝鮮学校への理解求める |
違うから理解し尊重しよう
「神奈川・朝鮮学園を支援する会」(支援する会)が15日、かながわ県民活動サポートセンター(横浜市)で行われた市民活動フェア2009に、「在日朝鮮人の子どもの教育を支えよう」と題したブースを出展。日朝のいずれの子どもたちも自分の国の文化と伝統を大切に学べるよりよい社会作りを呼びかけた。支援する会の設立から始まったこのブース出展は、今年で3年目となる。 「支援に先立つものはなによりもまず理解することだ」と支援する会の佐々木克己事務局長は話す。そのうえで、いかなる政治的立場であれそれを子どもたちに押し付けてはならないと強調。「これからは向き合ってではなく、同じ方向を向いてともに歩んでいくことが大事だ。すべての市民が会員だと呼べる社会を目指したい」と語る。 ブースには朝鮮学校で使われている教科書や神奈川県にある朝鮮学校の歴史、その現状を紹介したパネルと写真などが展示された。 また、神奈川朝鮮中高学校卒業生による民族楽器の演奏会も行われ、訪れた市民たちを楽しませた。 この日、参加者たちの中でひときわ大きな声で朝鮮学校への理解を求めていたのは支援する会の廣瀬禮子副代表。 廣瀬副代表は、「違うから理解しよう、違うから尊重しよう」「アジア人という立場で人権を守っていくことが平和につながる」と訴える。彼女を動かしているものは、被害者意識や加害者意識ではなく、「子どもたちの人権を守らずして未来はない」という一念だった。 神奈川県オモニ会連絡会の孔連順代表は、「良心的な日本の友人たちと出会うことで、社会へのアピールも大事な愛校運動だということに気付かされる。保護者の一人としてとてもうれしく思う」と話した。(鄭尚丘記者) [朝鮮新報 2009.3.23] |