同じ趣味 |
もうすぐ3歳になる息子は、大の電車好きである。電車に乗ってでかけるとなると大騒ぎで急きたてられるし、テレビに電車が映っただけでも大喜び。家のリビングには、電車のおもちゃや本が常に転がっている。 電車の種類にも詳しくなった。関西で走っている電車はしっかりと区別がつき、質問すると得意げに名前を教えてくれる。 私自身、初級部入学時から電車通学をしていたためか、電車には親近感があった。低学年の頃は、真剣に電車の運転手になりたいと思ったりした。 いつしか電車は移動手段という感覚になっていたが、息子が電車に興味を持ちはじめ、それに合わせていろんな電車を見ているうちに、ふつふつと昔の親近感が頭をもたげてきてしまった。 鉄道模型の展示があると聞けば見に行ったり、新幹線を見にわざわざ新大阪駅まで出かけてみたり。 とくに秋は、各鉄道会社が電車のイベントをたくさん開催するので、できるだけいろんな所へ出かけるようにしている。 子どもが小さいうちはなかなか自分の趣味の時間は持てないので、いっそ子どもと一緒に楽しめる趣味を持つのも良いと思う。こう考えるようになってからは、ふっきれたように電車を楽しめるようになった。 さあ、今週末も息子の手をひいて首からカメラをぶらさげて出かけるぞ。 「電車かっこいいねえ」と、とびっきりの笑顔で一緒に楽しみたいと思う。(高松愛、大阪在住、派遣社員) [朝鮮新報 2008.10.24] |