同世代の連帯感 |
先日、37回目の誕生日を迎えた。昔はプレゼントをもらったりしたものだが、徐々に減っていき、とうとう今回は半年に一度通う美容院からお祝いメールが届いただけである。私自身、友人の誕生日に無頓着になってきているので仕方がないと思いつつ少し反省してみたり。 それはさておき、いわゆる「団塊ジュニア」と呼ばれる世代で、人口が多い年代である。最近では「アラフォー」という言葉も出てきた。振り返ると人口が多い分大変な事も多かった。受験の時は競争率が熾烈をきわめ、いざ就職の時期にはバブル崩壊も相まって就職氷河期だったり、なんとも「貧乏くじ世代」である。十把ひとからげに呼ばれる事にも抵抗があるが、逆に得をしていることはないものかと考えてみた。 同じ時代を生きてきた同級生が多いということである。テレビで見かける遅咲きのお笑いタレントにも同級生が多いし、会社や子育てを通じて新たに知り合った方でも同級生が多い。息子のかかりつけ小児科の女医さんも実は同級生だった。 学生時代にはあまり感じなかったが、30歳を過ぎた頃から同世代に妙な連帯感を感じるようになってきた。各分野で活躍している同級生を見ていると、無条件で応援したくなるし、自分ももっとがんばろうという気持ちでいっぱいになる。良い経験もそうでない経験も、人生に無駄な事なんて何一つない。これからもたくさんの方と出会いたいし、いろんな経験もしてみたい。まだまだ人生これから。そんな事を誕生日に思ってみたりした。(高松愛、大阪在住、派遣社員) [朝鮮新報 2008.8.22] |