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赤羽木蘭会

 女性同盟赤羽木蘭会は、自称ミョヌラー(ミョヌリ=嫁)を含むオモニたちの朝鮮舞踊教室の名称である。

 結婚式や新年会でオッケチュムを踊りたい、という要望があり、1年以上になるが、毎月1回簡単なストレッチの後、朝鮮舞踊の基本などを教えている。

 チャンチなどでお皿をたたく箸の音で1世のオルシンたちは足でリズムを取り自然にオッケチュムが始まる。心の感ずるままにチャンダン(リズム)に合わせて踊る姿、なんとも味のある動きである。

 そのオッケチュムが自然にでないのが40代、50代の2世のオモニたちの共通の悩みでもあるようだ。若い時は必要でなかったが、それなりの年になればそういう場に行く機会が増える。周りから手をひっぱられるが恥ずかしくて出られない。手を横に振り愛想笑いをするだけだ。

 私は若い頃、プロとして朝鮮舞踊の舞台に立っていた。が、1世のハルモニのようにはオッケチュムができない。朝鮮の大地のエネルギーや土の香り、そして空の青さや澄んだ空気の匂い、日本で育った私にはわからないからであろうか。

 何はともあれ、赤羽木蘭会の面々は毎回楽しく練習をしている。コッキ(歩くこと)から始まり、カムキ(手の動き)など少しずつ上達している。自分の姿は鏡がないのでわからないが、他人の姿は目に入ってくる。毎回人の身振りを見たり、鏡のある部屋で自分の姿を見てまた爆笑している。

 そんなミョヌラーたちが少し前、「何か持って踊りたい、振り付けしようよ」と…すごい進歩です。みなさまに披露する日が来るのやら。(辛錦玉、主婦)

[朝鮮新報 2008.5.9]