桜のジンクス |
この季節は何だか気持ちがうきうきする。暖かい日差しの中、街は薄ピンクの花びらで装飾され、駅のホームには神妙な顔つきの新社会人たちが、真新しいスーツに身を包みたたずんでいて、自分もこんな初々しい時期があったなぁなんて思い出したりもして(笑)。 世界中が主に9月を新年度とする中、四季の始まりである春を新年度に定めたのは、外国かぶれのこの国らしからぬオリジナリティかなと思う。 そして、春といえば「出会い」の季節だ。これは私の中のジンクスだが、「春の出会いはうまくいく」。もちろん男女の出会いのことだ。 交際年数が長いカップルが「出会いは春だったね」「花見がきっかけだったね」というのは少なくない。実際私の周りでも、最近付き合い出したカップルは多い。身近な友人だけでも片手じゃ数えられないほど。 何がそうさせるのか、科学的な根拠はわからない。期間限定の桜の魔力は人々を呼び、不思議な縁をつくるようだ。 毎年この時期は、よく桜の木の下に集合する。気の合う仲間とお酒や料理を持ち寄ってワイワイ騒いだり、出会いのチャンスを合作したり、前日から寝袋を持って場所取りをしたり…桜の季節にはいろんなドラマが繰り広げられる。 これから桜の本番を迎えるが、それに向けて、はたまたイベントを契機にステキな出会いが転がっているだろう。 出会いを求めている方、出会いをプロデュースしようと思っている方、ぜひ「桜のジンクス」信じてみませんか?(鄭景心、朝青中央江東支部専任) [朝鮮新報 2008.3.24] |