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北から学位授与−民族大団結の秘訣は?

 9日、東京・池袋の東京芸術劇場で開かれる6.15共同宣言発表8周年記念行事で、米国ロサンゼルスに住む盧吉男・民族通信代表(64)が記念講演する。

 同氏は4月14日、平壌の万寿台議事堂で朝鮮社会政治学博士学位を授与されたばかり。

 論文のタイトルは「北部祖国が成し遂げた一心団結と民族大団結の解法(秘訣)と研究」。同論文では、その秘訣は民族自主の原則と民族性、民族共通の利害関係にもとづいていると指摘。国家学位学職授与委員会委員11人の満場一致で学位授与が決まったという。

 4月26日、ソウル鐘路にあるレストランで延世大・行政学科の同窓生たちが、同氏の学位授与を祝う会を催した。その後の月刊誌「民族21」記者らとの懇談会で、同氏は平壌での秘話を披露した。

 それによれば、審査委員長が「このようなテーマで書かれた論文ははじめて」と高く評価したこと、また、ある審査委員は、同氏の論文発表後、すぐ駆け寄ってきて、「涙をこらえるのに苦労した」というほど感激した話を披露。

 また、最近の平壌の様子を聞かれて「共和国創建60周年を前に、経済強国建設に拍車をかけている」と述べた。

 同氏は80年の光州人民蜂起を契機に、米国で本格的な統一運動に参加。民族通信を創刊するまで、米国の韓国日報、中央日報、ラジオコリアなどで旺盛な言論活動を展開。90年以来今日まで、訪北は実に40回以上にのぼり、金日成主席と会見したことも。また、東京朝高舞踊部の米国公演に尽力した人でもある。

 学位授与後、平壌の案内人から贈られた花束に感激して、ソウルまで大事に抱えてきたが、「ぜひ米国に持ち帰りたい」(「民族21」6月号)とほほえんだという。(粉)

[朝鮮新報 2008.5.30]