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子育て支援事業−小さな芽、大きく育てよう

 同胞子育て家庭をサポートするための「子育て支援金」給付事業がスタートした。

 設立準備委員会は、今年から日本各地の朝鮮幼稚班に入る保育班園児たち全員を対象に、年間2万5000円の支援金を給付する。同事業は総連21全大会で提起された。

 さまざまな理由から財政的に厳しい状況に置かれている総連が、子育て支援に大きな一歩を踏み出したことに拍手を送りたい。

 同胞社会の未来を担う子どもたちへの投資といえよう。

 しかし、朝鮮幼稚班は学校付設となっていることが多く、同胞が暮らすすべての地域をカバーしているとはいえない。学校の統廃合も進んでいる。

 また、教員はじめフルタイムで働く保護者たちは、保育時間の長い日本の保育園に頼らざるをえない実情もある。

 この第一歩を機に、今後はすべての同胞児童が民族文化と触れ合う機会を設けるための対策が必要だろう。

 とくに、朝鮮学校のない地域の土曜児童教室・午後夜間学校の支援に力を注いでもらえたらと思う。

 金剛山歌劇団や朝鮮歌舞団の小公演、民族楽器や朝鮮舞踊の小講座でも良い。子どもたちはどんなに喜ぶだろうか。

 それを機に朝鮮について好意を抱き、もっと知りたいと思う子どももいるかもしれない。そして、総連が全国ネットを誇る頼もしい組織だということを知り、心強く思うかもしれない。

 「子育て支援」は始まったばかり。

 小さな芽を大きく育てていきたいものだ。(潤)

[朝鮮新報 2008.5.23]