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「コッソンイ」30年−今も朝鮮語を活かし続ける

 本社主催の「コッソンイ」作文コンクールが30年を迎えた。「コッソンイ」は、朝鮮学校に通う児童、生徒を対象に毎年開催されている唯一の朝鮮語の作文コンクール。朝鮮民主主義人民共和国創建30周年にあたる78年にスタートした。

 同コンクールは、異国の地で育っても朝鮮の言葉と文字を大切にしようとの趣旨で行われている。かつての「コッソンイ」の主人公たちは、今もいろんな形で朝鮮語を守り、同胞社会を支え続けている。

 第1回初級部高学年散文部門2等(特別賞)「わたしの家族」を書いた李仁淳さんは、現在、滋賀県で朝鮮語講座の講師として活動している。第2回高級部散文部門2等「真の生き方」を書いた李香任さんは、朝高在学当時作文に記したとおり、教員として東京朝鮮第1初中級学校で後代の育成に励んでいる。また、朝鮮新報のちびっ子配達員としての喜びを書いた、第4回初級部高学年散文部門3等「ぼくは『朝鮮新報』配達員」の筆者である金石重さんは、総連東京・城南支部の職員として今日も朝鮮新報の配達に汗を流している。

 紙面に取り上げられた人も多数いる。大阪で劇団「タルオルム」を旗揚げし、役者としても舞台に立つ金民樹さんの戯曲「ぱぁっと咲け」は、第15回高級部散文部門佳作に、新人小説家として「若きアーティストたち」で紹介された趙奈美さんの作文「ひとつ屋根の下で」は第20回高級部散文部門1等に選ばれた。今年も新学期がスタートした。秋には日本各地からたくさんの応募作品が事務局あてに送られてくる。どんな作品が届くのか、今から楽しみだ。(潤)

[朝鮮新報 2008.4.4]