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入学シーズン到来−たくましく育つ子どもたち

 本紙12日付8、7面の「年賀状は私の宝物」について、さっそく熱心な読者から反響が寄せられた。

 「すてきな駅長さん」「子どもたちが毎日利用する電車の駅に年賀状を送らせた先生がすばらしい」「厳しい社会情勢の中、ほっと心が温まる内容だった」…。

 もうすぐ4月、再び入学シーズンの到来だ。新しいランドセルを背負い、希望に胸膨らませる新入生たちの大きな期待とは裏腹に、幼い子どもを通勤ラッシュの電車に乗せて、遠距離通学させる保護者の心配は計り知れない。

 急行電車に乗って、降りる駅を通り過ぎてしまった、下校時におしゃべりに夢中になり、友だちの家まで行ってしまった、電車の行き先を間違えて帰る道がわからなくなってしまったなどなど、1年生の登下校時のトラブルやハプニングはさまざまだ。

 東武東上線朝霞台駅に年賀状を送った李悠那さん(東京第3、2年)も、上のオッパ(兄)、オンニ(姉)とは別に1人で学校に行くことになったとき、駅前で突然不安になり、立ち往生して泣き出してしまったことがあったという。幸い通りがかった親切な人が助けてくれ、無事学校にたどり着けた。2年生になった今では、同じ東上線で通学する1年生の面倒を見るのだと張り切っている。

 悠那さんが送った年賀状には、「私たちは3年生になるのでべん強がんばります。だから駅員さんもしごとがんばってください」と書かれていた。

 子どもたちの成長を温かく見守っていきたい。(潤)

[朝鮮新報 2008.3.14]