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春・夏・秋・冬

 歴史修正にひた走る李明博政権。教科書修正指示、過去史諸委員会の統廃合など各方面から批判の声が挙がるなか、今度は学校現場に対して圧力をかけ問題となっている

▼報道によると、南朝鮮教育科学技術部は、全国約1万の小中高校に「奇跡の歴史」と題した「建国60周年記念」の現代史DVD教材などを配布。その中身は、経済発展の側面を過度に強調しながら、独裁政権の蛮行と民主化闘争については過小に扱っている。李承晩独裁政権を倒した「4.19革命」を「デモ」と格下げ表記したほか、1980年5月18日光州人民蜂起、87年6月抗争、2000年6月15日北南首脳会談などには一切触れていない

▼政府の指示を受けた教科部は普及率トップ、金星出版社の近現代史教科書について、「国の伝統性を阻害し国家に対する誇りを毀損した」と修正を命じた。また、地方や各校長らに直接・間接的に圧力をかけ教科書の再選定を迫っている。これを拒否する歴史担当教諭らに対するパワハラも横行しているという

▼現場では「歴史から民衆が抹殺された」「子どもたちに間違った歴史認識を与える」と強い反発が起きている。あわてた教科部は、すべてのDVDの回収・廃棄を発表したが、教科書問題は混迷が続く

▼南朝鮮国防長官は「毎年入隊する将兵の中に、国家観や対敵観、歴史観のかたよっている者が相当数含まれている」と発言。歴史の隠蔽・修正を図る政権の狙いが垣間見える。「正しい過去清算のための汎国民委員会」は、「歴史の逆行が本格的に恣行されている」と警告する。(天)

[朝鮮新報 2008.12.22]