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春・夏・秋・冬

 先日、毎日新聞など3紙が行った南朝鮮・李大統領との会見内容を精読していて、それこそは自らに問うべきものだろうと、思わず言葉が口をついて出てしまった箇所があった

▼オバマ米次期大統領が「韓米自由貿易協定」の自動車や農畜産分野について不満を表明した点について質問された件だ。「オバマ氏はシカゴが地元なので、選挙で自動車問題に関心を見せたが、就任後に閣僚や担当部署から整理した話を聞けば、正確な認識を得ると思う」と応えたのだ

▼南朝鮮の研究者たちに言わせると、李政権発足当初、内部には6.15共同宣言や10.4宣言を正確に把握した人間が皆無だったという。その結果、大統領の無知の集大成ともいえる「実用主義」云々という、それこそ非実用的な政策の展開となり、北南関係を断絶同様の状況に追いやった

▼しかし、宣言に署名した2人の大統領は健在だし、林東源氏ら決定的局面で重要な働きをした人たちもいる。林氏は6.15共同宣言に至る過程などをまとめて一冊の本にまでした。なぜ彼らにアドバイスを求めなかったのか。オバマ氏に意見をする前に、自分の在り様を正すべきだ

▼18日、金剛山観光開始から10年を迎えた。この間、訪問客の飲酒運転で軍人が死亡するなど23人の関係者が犠牲になっている。北側は、観光の意義を考慮し「偶発事故」だと処理した。一方李政権は、1回の事故の真相究明などを要求して門を閉めてしまった。米国発の金融危機下、約260に上る南朝鮮の金剛山関連業種は倒産の危機に直面。本当に愚かな所業だ。(哲)

[朝鮮新報 2008.11.25]