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春・夏・秋・冬

 ニューヨークで現地時間6日、朝米外務省実務者が6者会談の核検証などを巡って意見交換をした。朝鮮側は李根米州局長、米側は6者会談団長のヒル国務次官補、ソン・キム担当特使らである。6者会談団長会談の日程とともに、オバマ次期大統領誕生直後の接触だけに、話し合いの内容、とりわけ次期政権の意向が反映されているのかなど、注目が集まった

▼常識的に見ると、大統領選挙直後だけに次期政権の意向が反映される可能性はないと考えるのが妥当だろう。しかし、李根局長の訪米目的であるNGO主催の会議にオバマ次期政権のスタッフが参加するのかどうかについては、ヒル国務次官補は否定しなかった。ブッシュからオバマ政権へと、確実に時代は移っていこうとしている

▼話し合いの主要テーマである核検証について、ヒル国務次官補は朝米の合意について双方共に「解釈について完全な共通理解があるということを喜んで報告したい」と語った

▼具体的に「科学的措置というのが何かということについて明快な理解があるし、(核施設への)立ち入りで何をしなければならないのかという点でも明快な理解がある。検証範囲についても明快な理解がある」と胸を張った。要するに、次回の団長会談でどう文書化するのかが残る関門だと言いたいのだ

▼念頭にあるのは、拉致問題を口にして難癖をつけようする日本の存在だろう。エネルギー支援について「全量を送る必要がある」と念を押したのはその裏返しだ。ちなみに今回、米政府は自己負担分の輸送期日を朝鮮側に伝えている。(彦)

[朝鮮新報 2008.11.10]