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春・夏・秋・冬

 「(北朝鮮の)全般的な事案は依然として脅威」−第30回米・南朝鮮軍事委員会(MCM)は、こうした認識の下で「連合防衛体制を維持していく」ことを確認し合った。明らかな冷戦、対決時代への回帰である。一方、南朝鮮統一部報道官は、労働新聞16日付の論評員の一文について「(北が南に対して)不満を遠まわしに表明したもの」と指摘。「南北対話を通じ関係を改善しようという意思に変わりはない」と繕った

▼「脅威」と「対話」、李大統領の執権下、どういう思考をすれば、相反するこういった文言が並べ立てられるのか。常識人には理解ができない

▼金大中元大統領は、16日の講演で「李政権は南北対話を開けず国際的な流れから疎外されている」と指摘し、「対話が今すぐに再開されなければ孤立と損失を免れない」と強調した。とりわけ、李政権がその意義を貶めようと必死になっている6.15共同宣言、10.4宣言の認定を促し、二つの宣言に基づかなければ「南北関係の正常な推進は期待しがたい」と警告した。6者会談第2段階措置が進展しつつある中、誰もが思いをいたす至極当然な発言だと思う

▼それにしても、李政権は朝鮮の警告を見誤っている。「悲劇というか、李大統領の最大の欠点は政治というものを知らないこと。出自そのままに金儲けの発想で政治をしようとする。そんな人物が大統領なのだから舵取りができるわけがない。さらに、補佐できる能力のある人間も内部にいない」とは、政権周辺で取材に当たっている記者の言葉

▼一日も早く退陣してもらう他はない。(哲)

[朝鮮新報 2008.10.20]