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春・夏・秋・冬

 「6.15共同宣言と10.4宣言を無条件履行することは無理だ」 (9日、金夏中統一部長官)、「(北の急変事態に)内部で十分な検討を行っている…あらゆる状況を想定し対応策を講じる」(10日、同上)、「(北の急変事態に備えた)概念計画5029を作戦計画に発展させる作業は相当、進んでいる」(10日、政府消息筋=連合ニュース)

▼9日、平壌をはじめ朝鮮各地で建国60周年を盛大に祝う行事が行われた。その一方で南朝鮮当局は、朝鮮日報が「中朝筋」という得体の知れないネタ元の話として報じ、それに続いて東亜、そして中央日報が騒ぎ立てた「最高指導者重病説」をバックアップするかのような動きを積極的に見せ水を差した(冒頭に引用した発言などはその主なもの)。「反北」「反6.15」トリオの朝・中・東の3紙に、李政権が合流した格好だ。役者の揃い踏みだ

▼この間、彼らの関心は「軍や党幹部、さらに一般民衆に動揺は見られないのか」という一点に絞られてきた。そしてそのことを期待するかのように、あれやこれやの情報を次から次へと今なお流し続けている

▼ここで思い出すのは、かつて80年代半ばに、南朝鮮当局が「金日成主席死亡」を発表した事件である。しかし、直後に嘘であることが万民の下に明らかになり「世紀のデマ」として記憶されている

▼今回、李政権の一連の動きを見ながら確認できたことがある。それは統一部長官の発言に明確なように、6.15も10.4も白紙に戻すという立場であることだ。愚考。その代価が計りしれない事を知るべきだ。(彦)

[朝鮮新報 2008.9.16]