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南朝鮮の与党「ハンナラ党」の朴太代表は25日、南朝鮮を訪問している中国共産主義青年団のメンバーを前に、「(中国の)皆さんが、北朝鮮が発展できる唯一の道が改革・開放だということをよく説得して、北朝鮮の青年にも話して、(開放の)門を開くように説得してほしい」と語った。「私たちは北朝鮮と絶えず話し合って交流と交易、投資、相互往来もしようとしているが、今は北が扉を固く閉めていて開いてくれない」とも ▼90年代後半の「苦難の行軍」を乗り越え、厳しいながらも日々発展を遂げている朝鮮の現況からは目を背け、「改革・開放」を他国に頼って押し付けるとはどういう感覚なのだろう ▼金剛山での事件を口実に、対北政策をさらに硬化させ、政党はもちろん市民団体の訪北を妨げているばかりか、米軍と共同で対北軍事演習を敢行した当事者が、「扉を固く閉めて」などとよく言えたものだ ▼発足当初から従来の対北政策を覆してきた現政権にとっては、「北と南は、国の統一問題をその主人であるわが民族同士互いに力を合わせて自主的に解決することにした」という6.15共同宣言の第1項など眼中にもないのだろう ▼「五輪直後の国家主席訪問」を喧伝し、「北朝鮮の核問題の進展で共同歩調」などと、薄れつつある6者会談での存在感をアピールしようとしているところなど、「6者会談のお荷物」となっている日本と何ら変わらない。2000年以降の統一に向けた流れは理解できなくとも、自らも知る対北強硬策に固執した歴代政権の末路は肝に銘じておくべきだ。(国) [朝鮮新報 2008.8.27] |