|
4年に一度のスポーツの祭典、夏季オリンピック大会が8日、北京で開幕した。サッカーなど一部の種目は開会式に先立って競技が開始されており、世界のスポーツマンたちの熱い戦いが続く ▼今回、シドニー(00年)、アテネ(04年)と行われてきた北南朝鮮選手団の入場式共同行進は結局、実現しなかった。白地にブルーの朝鮮半島が染め抜かれた統一旗を先頭にしての行進は、日常生活の一部として馴染みの光景となってきただけに、それが見られないとは非常に残念である。昨秋合意していた西海線鉄道を使っての北南市民による共同応援は早々と白紙に戻された ▼原因は何か。言うまでもなく南朝鮮における李明博政権の誕生である。6.15共同宣言から10.4宣言へと、2度の首脳会談によって確かめられ踏み固められた「わが民族同士」の精神。活発に推し進められてきた協力・交流事業は、同政権によって事実上、棚上げにされつつある ▼当局間の接触は断絶状態である。それでも民間交流は続けられてきたが、ここに至ってそれも閉ざそうとしている。統一部は7日、全国教職員労働組合が10日から予定していた北訪問を不許可にした。6.15共同宣言実践南側委員会青年学生本部、全国民主労働組合総連盟と韓国労働組合総連盟、さらに民主労働党なども今月中の訪問を予定しているが、計画そのものを撤回するよう勧告している。申請しても認めないということだ ▼「民間交流行事を遮断するのは、統一への意志がないということだ」(全教組)。まさにその通りだ。(哲) [朝鮮新報 2008.8.11] |