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発足当初、高い支持率を誇っていた南朝鮮の李明博政権。米国産牛肉の輸入問題や対北政策、最近では独島問題でも非難が集中している ▼野党の民主党は7月28日の最高委員会議で「外交は外交で国際社会から侮辱を受け、南北問題は南北問題でどん底にある李政権の外交形態が嘆かわしい」(丁世均代表)、「対北政策の失敗を認めて国民に謝罪し、対北関係に混乱をもたらしたラインを全面的に交代させるべきだ」(宋永吉最高委員)などと強く非難した ▼政界からの相次ぐ非難を受け、与党内からも「独島問題と関連して事前にタスクフォースを設置して対応するよう言っていたのに、これまで何をしていたのか」「独島問題は昨今のことではない。 外交部は(米議会図書館による独島表記の変更計画を保留させた)カナダ同胞の司書にも劣っている」などと批判の声を高めている ▼一方、米国産牛肉問題に端を発し今では反政府闘争の様相を帯びて燎原の火のごとく広がっているデモ行進に対し、警察当局が鎮圧のための「警察官機動隊」を創設。これに対し市民団体などは、70、80年代に経験した暴力の悪循環を復活させるものであり、李大統領が独裁者の道を選んだと非難している ▼WFPが7月30日、朝鮮で「10年ぶりの最悪の食糧危機を迎えている」と発表したことを受けても、「深刻な状況だということが確認できたら、国民世論を通して食糧支援するかどうかを決定する」との従来の立場を繰り返すばかりの南朝鮮当局。もっとも、親米反北の現当局に朝鮮は何も期待していないと思うが。(国) [朝鮮新報 2008.8.1] |