|
大阪・生野南地域青商会が結成10周年を迎えた。20日に行われた記念祝典には、地域の老若男女の同胞、他地域の青商会のメンバーや活動家ら約210人が参加し、大いに盛り上がった ▼祝典の会場となったのは生野朝鮮初級学校。「ホテルを借りてやろうという意見もあったが、『地域密着』『学校と子どものために』をスローガンに掲げてやってきたことを考え、学校でやろうということで合意した」と同青商会直前会長は話す ▼結成当初から「打ち上げ花火」に終わるのではなく、地域に根付いた活動を意識してきた同青商会。なかでも同胞高齢者の集いである「長生会」との旅行は、地域では欠かせない年中行事となっている。「最初の1、2年はカンパを集めるのにも苦労したが、最近では同胞らがすすんで応じてくれるようになった」とはあるOBの言葉だ ▼結成から10年が経ち、組織を立ち上げた第1世代は青商会の第一線を退いたが、総連や商工会、学校の教育会などさまざまな場所で活躍している。そして、「後輩たちがこれまで築き上げてきた伝統を守りつつ、さらに発展させている姿を見て万感の思いだ。これからも30代、40代はもちろん、地域のすべての同胞から愛される組織にしてほしい」とエールを送る ▼朝米関係が進展している一方、相も変わらぬ日本の現状。在日同胞は引き続き厳しい状況を強いられるだろう。そんななか行われている「トンポアイネット拡大21」100日間運動が、生野南青商会のようにさらに同胞に愛される組織作りのきっかけになればと思う。(国) [朝鮮新報 2008.7.23] |