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春・夏・秋・冬

 14日に公表された日本の中学校新学習指導要領に、初めて独島に関する記述がなされた。「我が国と韓国の間に竹島をめぐって主張に相違がある」などと記述することで、南朝鮮に「配慮」したというが、そもそも朝鮮の領土であるのに、「配慮」も何もあったものではない

▼南朝鮮では、市民らが日本大使館前で連日抗議活動を展開しているほか、政界でも記述の削除を求めてさまざまな動きが続いている。メディアもこぞって日本の今回の措置を猛烈に批判している

▼こうした南朝鮮での動きに関する日本のメディアの報道は、「冷静な日本、激した韓国」というイメージを定着させようとしているかのようだ。一部では、「自国の教育内容を他国にとやかく言われる筋合いはない」という論調まで出ている。中国の教育に「反日」というレッテルを張り付けたことはとうに忘れてしまっているようだ

▼下関市教育長の妄言でも明らかになったように、日本では誤った歴史認識がいまだに大勢を占めている。日本のメディアは、独島問題でなぜ南の人々が怒りを露にしているのか理解しようとしていないのではないか。まったく報道はされていないものの、朝鮮でも独島の領有権を主張する日本に対する怒りは相当なものだ

▼文部科学省が5月、独島を「自国の領土」と表記することを決定したことを受けて、労働新聞は5月28日の論評で、次のように指摘した。「こんにちの世界で過去の歴史も勝手にわい曲することはできないし、他国の領土を強奪することもできない。強奪それ自体が自滅行為だ」。(国)

[朝鮮新報 2008.7.16]