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春・夏・秋・冬

 朝鮮との関係改善へと舵を切った米国のブッシュ政権に対する恨み、つらみ。最近の日本のメディアを見ていて感じることだ。真っ先に支持を表明したことなど忘れ、イラクを侵攻したなどと非難ごうごうだ。メディアがこのようなヒステリックを起こしている間にも、朝米関係は着々と進んでいる

▼ブッシュ米大統領は6月30日、総額1620億ドルの歳出法案に署名し、補正予算が成立。この中には08、09会計年度の朝鮮に対するエネルギー支援として6800万ドルの財政支出も含まれている。同時に歳出法の付帯事項として、朝鮮への制裁を解除することが可能になった

▼米CNNテレビは6月29日、国連筋の話として朝鮮と米国、国連などが食料支援に関する新たな覚書を交わしたと報道。米国が予定している約50万トンの食料支援のうち、第1回分となる3万8000トンの食料を積んだ船が南浦港に到着したことも併せて伝えた

▼日本では朝鮮の核申告について「不完全なもの」との意見が大勢を占めているが、米国のライス国務長官は6月29日に行われた中国の楊潔箎外相との会談で、「朝鮮半島は紛争の源から協力の源へ転換の入り口にある」と評価した。楊外相も、朝鮮の申告により非核化プロセスに「重要な進展があった」と評価し、「第2段階の残りの行動を全面的かつバランス良く実施する」と述べている

▼「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」「国交正常化なくして経済協力なし」との立場を堅持しているという日本だが、いつまでその「主張」を掲げられるのか、見ものだ。(国)

[朝鮮新報 2008.7.2]